怖くない生霊の話♪……友人の母親編

友人某は霊媒体質、夫と子がいる、フルタイムのワーキング・ウーマン。

のんびりする時間がなく、霊的な体験をバンバンしながらも、いちいち構ってられない。

会社の3階の窓越しに、人がスーッと移動するのを見て、一時間後にバルコニーがない事に気付き、ゾッとする、恐怖が遅く来るタイプ。
(バルコニーがあってもそこを他人が移動するのは変ですが

彼女が若い頃、ある日の帰り道、自宅まで少しという所で遠目に母親を見た。
なぜ母親だとわかったかというと
近所の人に作ってもらったオリジナル・デザインのスカートを着用してたからだった。

だが「もう夜の9時なのに。お気に入りを着てどこへ?」

さて、家に着くと、母親がいる。
「あれ? お母さん、さっきおめかしして出掛けたんじゃ……?あのレモン色のスカートさ…」

「え? 何言ってんのよ。ずっとここにいたわよ。今日、旅行のお誘いがあったので、あのスカートはいていこうかなとは考えていたけどね」

友人は合点した。
この後に、恐い生霊も数々知ることになる彼女、生霊にも色々あるのだと教えてくれた人。