私なりのリセットと再生……綺麗だと言われて

見えない世界にも、段階がある。
だが、この世に生きる人間は、それを持ち込んではならないように、
この世の筋は出来ていると思う。
だが、それは厳然と存在するんだなと思うのは、
品性の有る無しについて考える時である。
礼儀と、品格を無視しても平気な人間は、やがて、どんな世界にあっても
軽くあしらわれるようになるだろう。
なんとなれば、人は、人として、きちんと扱われたいものだからである。

だが、上辺だけ品性良くても、慇懃なだけで、つまらなく、堅苦しいだけの人間もいる。
視野が狭い判断をして、そこから出ずに、何の冒険もしない。
失いたくないものがあるとか、自分を強く守りたい職業の者は、そんな一面がある。
この世は、品性がすべてではない事の証明がそれだ。

形だけの品性を超えるためには、
魂から湧き上がる本当の品性を貫くために、勇気を必要とする事がある。

ありのままで、綺麗だと言われた事、
年老いた私は、素直に、いま、その言葉を受け止めようと思う。
それも品性だなと思うから。

ただただ、醜い自分をありのままに見る魂の
勇気から生まれる若々しさだけが、品性じゃないのだ。