現象化した本性に蓋をして生きていると…

魔が現象化する時、一般的には不穏に捉えられるが、
実のところ、現象化するから、救われる道が近付いたと言える。

現象化した世界は、自分と周囲の闇や、腐食感や、心の歪みでもある。
厳しいようだが、それは自分の本性だと言っていいだろう。

人間は、みすぼらしい本性を隠し、様々な華美な表面に頼り
自分の本性を蓋をしてうわべを飾り、偽る。
バレなきゃいい、そう思っている。
いつか、どうしようもなくなった時に対処すれば良い、そうも思っている。
そんなふうに先延ばしにしていると
取り返しがつかなくなるケースもあるかもしれない。

心の醜い部分に蓋をしたまま、魂が浄化される事なんて絶対に無い。

だが、ネガティブな自分を助け起こして、これからは
正しく生きよう。
楽しく生きよう。
前向きに生きよう。
そんな、ポジティブそうに見える「生き方」にさえ、魔は憑くのであるが。
(むしろ魔にとっては憑きやすい状況かもしれない)