信仰の落とし穴……高橋信次著『悪霊』より抜粋

p.119~120 第三章『信仰の落とし穴』より

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病気、貧乏、家庭の不調和。これらは原因があるから結果があるのであり、
その原因を取り除かないかぎり、こうした結果からいつになっても
抜け出すことはできない。拝んだり、題目を唱えただけで、病気が治ったり、
貧乏が解消したりすることはないのだ。拝んで病気が治ることもあるが、
病気の七五%までは憑依霊だから、憑依霊が一時その人が離れることによって、治るのである。
しかし、もともと心が欲望や自己保存でいっぱいになっている場合は、再び、
ちがった病気が併発し、もとに戻ってしまう。
病気を治すには、病気になった原因があるのだから、その原因をまず除くことだ。
肉体的に無理をしたか、精神的に片寄った考えに支配されてきたか、人を憎む思いは
なかったか、心がいつも感情的ではなかったか、自分のことしか考えず人の不幸を
望むようなことはなかったか、嫉妬心を燃やさなかったか、増長満に陥らなかったか……。
 一日、一日が悔いのない心と行ないの正しい生活こそ幸せの道につながるのである。



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