CBSドキュメントより(後編) 私が思う世界で一番悲惨な国

(続きです)

ピーター・バラカンさんが、ラストにこうしめくくる。

「ところが、最近なんと、自然保護職員がマウンテン・ゴリラを射殺したという報道が入ってきています。これは、本末転倒というものですね」

というようなビックリするどんでん返しな内容。

「な、な、なんだって~~!?(;゜O゜)」

検索してみたら、出てきた。1ヶ月前のニュースです。

●マウンテンゴリラ殺し容疑 国立公園レンジャーを逮捕
2008年03月26日21時29分

> アフリカ中部のコンゴ(旧ザイール)の治安当局は、絶滅の危機にあるマウンテンゴリラを射殺した疑いで、東部のビルンガ国立公園で密猟監視にあたるレンジャー(監視員)のリーダーを逮捕した。

密猟などからゴリラを守る人物の犯行に衝撃が広がっている。

周辺を勢力下に置こうとする武装勢力の犯行と見られてきたが、18日に逮捕されたのは監視員のリーダー。ほかに監視員6人も事情聴取された。

コンゴ自然保護協会などによると、木を違法に伐採して炭をつくるのに邪魔になって殺した可能性があるという。


これは、たとえば、どこかのお金持ちが自然保護、動物保護に募金して、
そのお金で雇われた人が、「ゴリラを守る」仕事を勤めているふりをして、
裏でゴリラを殺しているといるということだ。

貧困が原因らしいということだが、それにしても「ちょっと! それは
ないんじゃないか?」と思う事実。
インタビューうけて「ゴリラを守らなければ」と言ってた人が、
すでに逮捕されているかもしれない。
貧困のせいで、人としての心はもうすさんでしまい、自然を愛する
人々の気持ちまで悲しませても平気なのだろうか。

たしかに、「ゴリラよりも人間が先だろ?」と、私が、そこに住んで
貧困と命の危険に苦しめられていれば、思うだろうなとは容易に想像できる。
日本でだって思う。
犬に月10万も20万もかけて、自分は手抜きの食事している人が時々いる。
犬のベッド、犬の美容院、お洋服。レインコートまで着せてたりする。
でもまあ、日本にいれば、趣味の問題だからと思うだけだ。

たしかに、貧しさは気持ちがすさむ。
お金のある知人ですら、目先の支払いのお金がないときにすさんだと言っていた。
「あと100万円あれば!」
欲しいときに欲しいものが買えないイラだち。だけど、
そんなイライラした時であっても、今日食べるものにあえいでいる人々の
ことなど、思い描くこともなかったはずだ。

ワタシは今日、バニラティーをゆったり味わった。
シフォン・ケーキと一緒に。これって幸福なことであるとか、
なんだか、そこから考えなくては、こういう国のことは
理解できそうにないんだろうな。難しいけど・・・。

ともあれ、拝金主義は、いまだ世界中に広がっているんだなと思わざるを得ない。
いや、もっともっと、コンゴも広がるんだろうな。(こんなときダジャレ♪)

だけど、この事件は、こう思うのだ。

とんでもないな!!

「何」を「どう」考え、「誰」を「どこ」を信じてゆけばいいのだろうか?
少しでも、世界の危機に視野を広げようとしているときに、
人間の闇は、底なし沼のように深いと思うワタシなのだった。
勉強不足なだけだろうけど。

(終り)

*******
つけたし。今回のことでいろいろ考えていて、国境なき医師団(MSF)とか、
いろんな関連サイトにとんでみた。ほんの少しだけど、
今までのばらけていた情報の整理ができたみたいだ。

コンゴは、第二次大戦後、世界で最も亡くなった人の数が多いそうです。
そこには触れなかったけど、原因は資源豊富ゆえの利権争い・・・。
レアメタルの算出される国コンゴ
少しずつだけど、自立の道を探っている熱い国の一つだと思うけれど、
道は遠い・・。

ああ、次の日になってしまった~ 
今日は考える時間のほうが多かったなー。
(この記事のコンゴコンゴ民主共和国です)