サガンの小説と美貌親子の話
友人のひとりは、若い頃、ワタシの憧れの女性だった人。
こんな美しい人を見たことがない!
と初めて出会った当時は思った。
と初めて出会った当時は思った。
年上で、大人っぽくて、深紅のドレスがこれほど似合う人もいない・・・
あ、もちろん挨拶はかわしたあとでの言葉だ。
以下、当時を思い出して、男女の出会いふうに脚色してみようと思う。(^^)
「フランソワーズ・サガンの小説ですよ。お読みになりますか?」
ワタシがそういうと、
「サガンは大好きです。ジョゼ・・・ああ、小説の主人公ですね」
「そうです。“失われた横顔”の主人公の女性を、あなたを見ていて、
なんとなく思い出したのです」
なんとなく思い出したのです」
「あら。どんなふうに? 私たち、出会ったばかりだわ。
あなたは人相鑑定でもなさるの?」
あなたは人相鑑定でもなさるの?」
「・・・失礼。なんというか、そこにいるだけで、
人が放っておけないような雰囲気が、あなたにはおありですよ。
どなたかに言われたことはありませんか?」
人が放っておけないような雰囲気が、あなたにはおありですよ。
どなたかに言われたことはありませんか?」
「・・・お上手ね」
「それに、美しさはもちろんですが、
あなたには独特の雰囲気がおありですよ」
あなたには独特の雰囲気がおありですよ」
「嬉しいわ・・・」
サガン風に表現すれば、こんな感じの会話だった・・・です。
まあ、女性同士なんで、これほど距離感はないですが。
息子さんが美形だと近所によく言われると昔きいてたのだけど、
親馬鹿でしょ、と思っていた。
女の子なら、ワタシも本気にしたと思う。
親馬鹿でしょ、と思っていた。
女の子なら、ワタシも本気にしたと思う。
本人見て、びっくり。
ほんとに美形。
イケメンとかでなく、正真正銘の「美貌」なんである。
ほんとに美形。
イケメンとかでなく、正真正銘の「美貌」なんである。
修行中の役者とかで、なんか・・・イケナイ世界に行かないか心配だとか。
親の人生の方が波瀾万丈だと思うけどな・・・(ぼそ)
サガン作「失われた横顔」のストーリー
サガンのその小説は、手元にないが、「失われた横顔」は好きな小説なので、ストーリーを。
ジョゼが、美貌の夫が自分を呪縛していて鬱屈した生活から、
ジュリュスという老実業家と出会い、彼の庇護のもと、
自立した生活を送るが、この生活が策略的なものだと知る。
それ以前にジュリュスを愛していないジョゼは、
新しい愛を得て、彼のもとを去る。
今でいえば、ストーカー的な手段で
好きになった女性を
手に入れようとした寂しい老実業家とジョゼの人間関係を
淡々と描いているだけの小説。
不思議なほど、何気なく描かれる。
ジョゼは、他の作品中にも出ている。