彼岸へ・・・

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紅葉もピークを迎えたあとは、
日本の秋も、
冬への準備を、
彩りを深めながら進んでゆく。

気まぐれな空の色に、
秋の空はホントに女心なのだな、と
ふと、梅雨の頃のアジサイを思い出しながら、
なんともいえない気分で溜息をつく。

あれは季節というより、植物が気まぐれに見えるのだよなあ・・・(ボソ)

秋とはいっても、晩秋である。
もはや冬の始まり。

北の親戚からの絵葉書が、
雪景色だといっていた南の知人が、
「よくあんな寒いところにいられるなあ」
と言っていたが、

どこであろうと、住めば都。

「五月なら行きたい・・・というか、行ったのは初夏だったな」
「よかったあ・・・ああ、もう一度行きたい、あのラベンダー畑・・・」
そう言っていた南の知人は、こう続けた。
「住むのでなく、観光地だからいいんだってば」

五月か・・・


山道を息をきらしながら、知人とハイキングした先週、

そのとき食べそびれた湯豆腐を、
遠く離れた土地で味わった時、
これをしんと冷えた山道の途中で食べたら
どんなに美味しいことだろうと
思いはせつつ、フーフーしつつ頬張った。

五月か・・・

まだまだ考えられない。
予定では、寒い時期にしか、時間はとれないしな・・・。

さて。

秋の空は変わりやすい。
私の心も常に変動しているのだ。

願っていることが、少しづつ形になってゆく時、
生きている喜びを味わうことができるよね。

いろんなことで忙しくなってきている。

それは
やりたいことの実現のプロセスなのだけれど。

今は夢のまた夢だけど、
夢に一歩づつ近づいて、
一つづつ行動を積み上げていけば、夢はいずれ実現する・・・はずだ。

なんていうか、
大変なことを考えている自分に
溜息だけれど、

全部自分でやればできることだから・・・。
だけど、それが大変なんですよねェ・・・

忙しい一年がもうすぐ始まろうとしている。


夢を叶えるって、たくさん動くことなんだよなあ・・・。
でも、年を重ねてくると、やりたいことが多くても、
限界もあるってことを知るから、
アキラメも知るしね、
だから・・・若い時よりはぶれないかも・・・だ。

いろいろ考える時間を多く持つことが多い。
思考空間が欲しくなる。
それこそが夢なんだけれど。
まとまらないイメージのまま、計画?は動き出した(笑)

そういえば、

動き回って、ひたすら忙しくしている知人がいたな。

それは自分の夢だった喫茶店を開くための
デモンストレーションのようだったんだけど、

身内が亡くなったことで、埋めようのないポッカリ感がどうしようもなくて、
ひたすらヒマな時間をつくらないように
大学行きなおして、資格取って、働いて
ガムシャラに努力して
友人もいっぱいできて、
お金も得られるようになってきて、
みんなが集まる場所が欲しくて、
茶店を開いた。

ところが、場所が悪かったのか、
いつしか赤字が続いて、それにつれて
友人知人のトラブルも増え、
面倒見のいい知人は疲れ果てて、
それからどうなったか・・・は知らないけど、

最近は

・・・ともかく、元気にはなったみたいだ(微笑)
体調を壊してたからな。

茶店は別の人の手に譲られていた。
はじめお金かけたのが、損になったようだけど。

でも、よかったよ。

知人のガムシャラさは、今や気の合う知人同士ののんびり旅行計画に向けられ、
時間を景色を眺めたり、未知の街の散策に振りかえて、

忙しさは変わらないけれども、
けっこう連れ合い氏と幸福そうに暮らしている。

もう

以前のように、老後は外国で・・・
というのはやめたみたいだった。

あせらず、のんびりゆったりの良さが、
年齢相応の落ち着きに相応しく(人それぞれだが)
ようやく理解できてきたんだろうか、と思っていたら、

新方式でのマンション経営

かなんかに興味は向いて、
「あなたも自分の事業というものを持ったら? 
続けていれば、老後にボケないわよ」
と言われる。

再び、

彼女の脳はフル稼働しはじめたようだ。

旅行好きも相変わらずで、つまり、以前より
パワーアップした感じだ。

疲れるというより、なんだかすごく、
こちらもテンションあがる感じだよ。


ああそうか、

結局、根っからの「情熱家」というのは、
基本的に性格は変わりはしないのだ
と思った次第である。

人生の秋

は誰にでもやがて訪れるんだよなあ。
それをいえば、
彼女は

「私はずっと冬のままよ・・・」

ということだろう。

かけがえのないものを失ってから・・・。

人生の冬は・・・沈思黙考・・・・・

私はそうしていたい。

だけど、彼女ならば、それを私から聞かされた途端、

「冬眠にもお金がいるのよ。自給自足できるわけじゃないのよ」

「倒れたらどうするの。死んでもお金がかかるのよ」


そうまくしたてることだろう(笑)

今日も

きっと彼女の脳も体も、
きびきび働いていることだろう。
さまざまな世間の荷を、周囲から背負わされながら。

ああ、

人それぞれと言いつつ、
苦笑しつつ、
尊敬してしまうが、

彼女に近づけば、

火花の散る人間関係を常に内に抱えているので、

要注意・・・でもある(笑)

でも彼女が好きだ。


私は私のささやかなれど、自分の
「夢」
へようやく一歩着手しはじめたところだけれど。
挫折しそうな気分だが、
まあ、ぼちぼち行きますわ・・・