放射能拡散地域から放射能拡散地域へ避難させられたという「事件」

日曜日の夜、時々見ている番組がある。

「ミスターサンデー」 フジTV ミヤネさんと滝川クリステルさんの番組

5月29日日曜日の夜・
食い入るように見てしまった。

放射能の拡散地域が予測されていながら
原発事故後の3月13日にはわかっていながら
すぐに公表しなかったというばかりか、

拡散地域だから避難したつもりが、避難先が
また拡散地域だったという。

緊急用のシステムは、何のためにあるのだろうか。
避難先を決めたのは、いったい誰なんだろうか。

意味がない避難をさせられた人々・・・・・被ばくの不安。
ニュースではこれまでも見ていたが
ワイドショーが伝える避難者の言葉はリアルだった。

SPEEDI」(スピーディ)

原発事故が起きた時
地形データや、風向きなどを入力して
緊急時迅速放射能影響予測する
ネットワークシステムである。
(そのまんまっす^^;)
つまり、これで放射線物質の拡散地域が予測できる。

1985年以来、これまで
240億円をこのシステムに投じてきたという。
26年で割ってみれば、年間9億円も!?
(ちなみに去年は7億円投じた)

事故直後のモニタリングの結果
この「SPEEDI」によって拡散地域は予測されていたが

正式に公表されたのは3月24日だった。

(なんと! 事故後12日後ですと☆)

避難していた男性にインタビュー。

(拡散地域から拡散地域へ避難させられた人々は)
昼間も普通に外を歩いていたし、4月始めまで避難していた人もいたそうだ。

「(着ていた)半被(はっぴ)も髪も(おでこを指差して)60マイクロシーベルトでしたよ」

(自分も)被ばくしてるでしょうね、と彼は苦笑していた。
(笑えない・・・・)


「SPEEDI」の結果はわかっていたのに、なぜ国民に、すぐに公表しなかったのですか?
という問いかけに対して、以下、呆れるほどの回答であったという。

安全委、斑目さんにインタビューしていた。

文科省に聞いてくれ」

ん?

なんで文科省


渡辺(初めて見た顔だ)さん。
保安院の仕事では? だって、ウチじゃあ避難する予測なんてわかんねェっす」
みたいに言ってたが、まあ、そうかもと思える。
「(そういうことは)保安院の方が何らかの連絡をするのでは? そちらに聞いてください」

保安院

いつものメガネの人が出てた。

文科省が何を言ったかは知りませんが、(この質問について?)何の連絡もない。(「SPEEDI」は)それぞれ必要に応じて使っている。まとめて報告する認識はないですけど」

「公表するという認識はウチにはないよーん」て感じ、これもなんとなく納得。

質問のたらい回しだ。


っていうか、結局のところ

SPEEDI」の予測を隠していたのは──首相官邸

だし。

だって

細野さんが

は、パニックになるのを避けるため云々と言ってたもんねェ・・・。
「知ってた」って言ってるし。

バラバラだ。
なんで、たった一つの質問に答えられないんだろう?
答えは
皆さんがパニックになるのを避けたんですよ!
だから、すぐ公表しなかったのか。
拡散地域を・・・・?


枝野さんは同じ質問に

「報告なんて聞いてない。何日か後に指摘を受け、なぜ(「SPEEDI」を?)使ってないんだと言われたが──公表以前の問題である。幹部に報告がなかった」
なんて言ってたようだ。

これってなんなの!?

なぜ、枝野さんに報告してなかったの?
・・・・・・・なんだか、頭が痛くなってきた。

パニックは防いだが、拡散地域からの避難には過失を犯したということか。

人間を危険な地域に誰が誘導したのか。

なぜ、こんなことが起きたのか。


この問題にもきちんと対応もしそうにない菅総理
サミットでスタンドプレー風
苦しまぎれの糊塗したようなスピーチに見えた。

海江田さんが「聞いてないよ~」というオチまでついて


こんなのが伝わって、きっと・・・海外からは
日本はうさんくさい政府だと見られていることだろう。


これを書いている間に
東京電力の格付けが5段階下がった事と
7月からの値上げをニュース番組で知った。

最後に。

コメンテーターが言っていた。

人の生命、健康、財産を損なうような事については、公表する義務があるはず、と。


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ところで
大きなカツオがたくさんとれたとか・・・・
風が強く、寒い・・・・
変な気象。

地震の前には、必ず、海の動物に異変が起きている。
ここ数日に注意しましょう!