過疎地でコンビニ成功 北海道最大コンビニ・チェーン「セイコー・マート」北海道を知る男の考えた効率良いコスト削減の仕組み

過疎地でのコンビニ経営は難しいと言われる。
セイコー・マートはなぜ成功したのか。

札幌から10キロ、マイナス20度の極寒の地、ビニールハウスの中に、青々としたレタスが育っている。
販売するサラダやお弁当に使われる。

セイコーマート・グループの農場は5か所あり5年目。
収穫された野菜の一部はセイコーマート経営の惣菜専門工場に運ばれる。
そこでは1日10万食以上が作られている。

原材料生産→加工→販売を一手に行う。
水産物仕入れは北海道東部、乳製品は北部に拠点を置く。
また、11の加工会社と、300種類以上のオリジナル商品を持つ。

個人商店の生き残る道。40年の成果。
「製造と販売が分かれていること自体が時代に合わなくなった」と語る社長。

札幌→稚内まで6時間、深夜2時流通センターへ。稚内エリア用商品をすべて下ろす。
再び30分走り、豊富町の牛乳工場で出来たて牛乳10トン積んで帰り道、4時間かけて旭川へ牛乳を運ぶ。
札幌への荷物、北見のグループ工場からの野菜や漬物と入れ替えて運ぶ。
地場のものを効率よく──スキがない経営法だ。