地域密着で雇用2万人──北海道最大のコンビニ・チェーン「セイコーマート」“変わり続ける”という気構え

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セイコーマート1号店はセブンイレブンより3年早くオープン。
「実際には大阪、名古屋に続いて3番目ですね」

アメリカで店づくりと仕入れを学び、小売店でも発展できる可能性の手応えをつかんだ。
「失敗すると言われました」

1971年1号店を作り、その後チェーン化、過疎地にはなくてはならない店となる。
利尻島礼文島奥尻島へ出店。
そして40年が過ぎた。

過疎地から誘致の願いがあっても、赤字になるので、断る場合も。
それでも北海道の過疎地の生活を支えているのがスゴい。
物流も無駄がない。

不況の加工会社などを機械や従業員ごと買い取り、自社製品の加工会社に。
技術を持った人々や機械は再活用させてもらう。

時代のせいにせず、広い北海道で、過疎地の小売店の存続、発展に絞り込んでやってきた。

「需要というのはいつひびが入るかわからない」
「気が付いたら時代に合わなくっていたでは困るわけです」
「ニーズもないことを強引にやろうとしても、お客さんは逃げてしまう」
現在にこだわらず、時代に柔軟に対応してゆこうとする決意が見えた。