特許の話で目からウロコ☆加工品が特許を取り、元の特許品の売り上げを 追い越した話

●「知財IQをみがけ!」
西郷義美著(弁理士
2006年日刊工業新聞社

第21話(p.96~)から

著者に、ある会社(仮にA社)からの相談。

更年期障害治療の薬の製造販売中に、X社から警告書が来た。

類似した薬品の製造販売を中止せよ、というもの。

A社のB社長によると、この薬の特許をX社に先に取られたという。
しかし、B社長は特許は忙しくて出してないという。

話にならん(-.-;)……でもないらしい。

『もうちょっと手を加えれば、さらに効能のあるクスリになる』
ということらしいので。

経過はこうだ。

■X社と話し合う
『実施権許諾は絶対にしない』と拒否された。

■B社長に著者が助言

著者『自信があるのなら、改良品を作ればいい。
X社のその製品を買い、その中心物質を抽出し、それを原料にすればよい』

■A社のB社長『え、いいのですか?』

■著者『買ったのだ。あなたの物だ』

■A社の行動→精製した薬を特許に

X社の製品をもとに精製、さらにちょっとした手を加えると
金もかからず、3倍の効能を発揮する物が出来るのだ
B社長は、急いで特許を出した。

続く