【続】特許の話で目からウロコ☆加工品が特許を取り、元の特許品の売り上げを 追い越した話

■A社の薬は、効き目があり、半値でも儲かりよく売れた。

■X社は資金に困窮、A社にクロスライセンスを申し出る。

■A社は拒否。
『数年分の原料は購入済みだからいらない』

■さらに、X社の資金が困窮。
特許権の譲渡を申し出てきた。
A社『買わなくてもやれるのでいらない』

■X社の特許権はA社に安く買いたたかれた。

■X社はA社の下請けになる



A社の原料抽出行為は適法であるという。

■用尽理論
特許権者は、特許製品を売却した場合、その一個の製品については
特許権も付随して売却したことになる。

【その特許権に関する権利は購入者に移転するので、
その当該製品に関しては、特許権者は特許権を用い尽くし無くなった
(用尽した)、と考える理論である】(p.98)
判決例があるという)


特許を取ったX社が、特許を取ってないA社にやられてしまった一例だ。

・特許は、公開された代償でもらう権利。
・特許物質を利用する多くの発明を取っておくべきである。
(加工する場合が多いから)
・物の製造方法でも特許を取ると、特許戦略上有利。
(製造方法には用尽論は及ばないから)