(創作)(2)闇の世界との会話……人間に権力を持たせて闘争を生み出させる事が、闇の目的だった!?

『何もおまえらは自分の頭で考える事が出来ない。
だから我々が価値観を仕込んできたのだ』


『ならばそれをお続けになればいいのではありませんか?

なぜここに来られて、このように弱音を吐かれて、
自分は終わりだとおっしゃるのですか?』


『そうだ。………
……そうだな…
どうしたらいいのだ?
教えてくれるのか?』

『サタンはどこですか?
未だにあなたはサタンを信じているのですか?
ルシファーを信じておられるのですか?』


『……ルシファー?
そう…そうかもしれない。

だが…ルシファー……ルシファーか

我々の大切に思うものはルシファーなどではなく

……そうだな、簡単に言えば権力、
だが権力だけではなく、そこに人間の快がある。

それを我々と同じように持たせてやって
闘争を生み出す事が…永遠の闘争だな、
それが我々の役割だったのだ。我々は…』

『あなた方は滅びます』

(中略)

天使が来て言った。

『あなた方は、今まで人々の気持ちを無視してきた。
自分の価値観を無理強いして今日まで生きてきた。
それは罪。

自由の名を与えたというが、実際にやった事は自由を奪う事(略)』