説得の道を選択していた私は幸せだったんだろうか?

無垢な魂から見れば可能性に満ちた人生も

深い諦め、自己存在の軽さ、気持ちの曇り、不信感……
自暴自棄状態の魂からみれば
もはや人生は、限界に満ちた苦しいものにしか映らないだろう。

考えてみればわかるのだけれども
人間はどちらの傾向をも

人生のどこかで必ず味わうのである。

様々な光と闇
その影響と成り立ちと力に翻弄されながら
世界の外観に混沌に惑わされながら、振り回されながら

尺度や本来の源や自分自身を見失いながら歩いている
とはいえないか。

カルマが生涯にわたり支配するものだという事を知ったのは
果たして幸せな事だったのだろうか?


若い頃私を覆っていた、真っ黒な悪魔の波動……

極悪な環境からいかにして離脱するか、試行錯誤している時期に知ったのは

様々な未知の要因が自分にすでに生まれながらに流れ込み

私の心に厳しい圧迫を与えていた事だ。

私は間違った解釈で誤解し、知らず知らず自己を守るために
自分以外の人間を奈落につき落とそうとする私に縁のある人々を
説得し続ける道を選んだのだった。