国歌『君が代』とさざれ石……『近江の伝説』渡辺守順(わたなべもりみち)著から

国歌の『君が代』をヘブライ語にすると違う意味が出てくるとか?

でも、歌詞のほうは、昔からの言い伝えではこうなっているようで。


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《さざれ石
坂田郡伊吹山にさざれ石がある。
伊吹山杉沢にはこのさざれ石を持っている家がある。
平安時代に惟喬親王が近江へ来られて、木地屋を育てられたのは有名で、
永源寺町君ヶ畑には親王の墓があり、住居跡もある。
そして、親王の部下に殊原左衛門という椀木地の仕事をしている者がいた。
左衛門は春日谷の君ヶ畑から近江の君ヶ畑と京都をよく往復していた。
その途中伊吹山でさざれ石を見付け歌を詠んだ。

君が代は千代に八千代にさざれ石の
いわをとなりてこけのむすまで

この歌に添えて石を朝廷へ献上した。後にこの歌は
古今和歌集』に採用され、石位左衛門と改名した。
国家「君が代」の作者であるという。》


『近江の伝説』渡辺守順(わたなべもりみち)著
第一法規出版株式会社
昭和49(1974)年刊
(p.97から)


でも、昔のことだから、ヘブライ語もありかもしれないよね…

本当の歴史はまだまだ掘り起こしが始まったばかりでしょうから。