『暗い日曜日』……157人が自ら死を選んだいわくつきの呪われた名曲をめぐる美しく悲しい哲学的な映画 (ネタバレあり)

ナチスが台頭してきた時代のハンガリーブダペストのレストラン。
ユダヤ人経営者ラズロとそこで働く美しいイロナは恋人だったが
オーディションにやってきたピアニスト、アンドラーシュにイロナは心惹かれる。
イロナはどちらとも別れられず、彼女を中心に奇妙な3人の関係が続いた。

客のドイツ人貿易商ヴィークはイロナに恋して求婚するが断られ
ショックで川に飛び込む。だが、ラズロに助けられ帰国した。

後にヴィークは将校となりブダペストに戻ってきた。
ラズロに『君の友人で逃げたい者を千ドルで逃がしてやる』と持ちかける。

最初おどおどした態度のヴィークは、将校になってからは
次第には威圧的な性格を強め、恋する女性を陵辱し友を裏切る。

映画では『暗い日曜日』はアンドラーシュが愛するイロナのために創作した。
この曲を流しながら自ら死を選ぶ人々があとをたたず
呪われた曲と噂された。
アンドラーシュはこの曲のメッセージを探すが…

人間が本当に強いという事はどういう事かを映画は追求する。
愛、裏切り、人間の尊厳、人間の弱さ…
イロナと中年男ラズロの複数回の入浴シーンがある。
イロナの裸体はすんばらすい~