『前世はエノク』だと言われたSF作家……ある新興宗教の教祖とSF作家との決別 (30年以上前の話)

新興宗教では、霊感を得た教祖が、神秘体験により得た
情景、言葉などから教義が作り出されてゆく。
例えば、幽体離脱や意識で見た霊世界探訪のスウェデンボルグ的体験内容。
ペンタコステ祭現象(チャネリング)。

とあるSF作家が、ある教団の2代目教祖の霊界探訪著作を助けていた。
それは2代目のデビュー作だった。
彼は教祖から、『あなたの前世はエノク』と言われた。

平井和正の書いた『幻魔大戦』は、エンドレスストーリーで、
パラレル世界だらけで、ストーリーがあちこち飛ぶので訳がわからないが
どの『幻魔大戦』かは忘れたが、この宗教団体をモデルにして書かれた作品がある。
本の中では『ゲンケン』という名称。

こうした「魂の出会い」も奇跡ではなかったのか、
短期で決裂したと後に知った。

確かに2代目の未熟さを見て離れていく人は多かったと聞く。
2代目は、自分との縁のあるなしで信者の離脱を説明した。
自分に原因を見る事は無かったなら
魂に響く事は無いのは当たり前か。

オカルト性を消しても、“ご来臨”と書いてあった紙…
違和感を覚えた人も多かった訳だよね。