住居の柱や梁にもなる世界最大の 高山植物 プヤ・ライモンディ。
世界最大の 高山植物は、遠目からは、ツクシの頭部分みたいに見える。
撮影隊が、クレーンかなにかわからんけど、高層ビル窓拭き用機材
みたいなのに乗って、カメラを向けている。
ツクシとアリンコみたいだ。
プヤ・ライモンディは10メートルのイガグリ君である。
標高4000メートルに毅然と屹立するドデカい植物を、高山病の
危険と背 中合わせの取材らしい、取材する人々は・・・。
昨夜(深夜) NHKで見てた人ならわかるけど、とにかくデカいのだ。
「 ダーウィンが来た!」でも、1月に放送されていたようだが、私は見ていない。
見たとしても、気持ちは他に向いてた時期に見たなら、脳には記憶されないだろうけど。
今はこの植物は、ワタシには印象的だ。
プヤ・ライモンディの寿命は長い。100年である。
人間の平均寿命より長い。
ゆえに、センチュリー・プラントといわれる。
プヤ・ライモンディは、100年に一度しか花が咲かない。
花が咲いたら、この植物の寿命は終わりである。
100年じっと待って、ある夏、一ヶ月かけて突然成長する。
それまで4メートルだったものが、いきなり10メートルもの柱になる。
ツクシのイガグリ君の時期は、生涯でいえば、晩年の花開く直前の姿だ。
生涯の最後にひと花咲かせて、命が尽きる。儚いといえば儚い。
ひと花とはいっても、一万もの数だ。半端じゃない。
3センチの花が、いっせいに咲き出す。
アンデスのハチドリがやってきて、受粉に協力すると、
羽のついた種は遠くまで飛んでゆく。
そして。
花が終わると枯れた柱部分は、真っ黒になる。
これでプヤ・ライモンディの100年の生涯はおしまい。
実にあっけない。
ところが、この枯れた柱は、人間たちの役に立っているのだ。
放牧をする人々の小屋の材料として、利用される。
どれほどの強度があるのだろうか。
そういうのをを詳しく見てみたい。
いつか、また、プヤ・ライモンディについて放映される時もあるだろうから、
そのとき見てみよう。
酸素が少ない場所ゆえ、わざわざ行こうとは思わないけど、
とにかく大きさ、寿命、その他、驚きの植物ではある。
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