女優の輝き「ローマの休日」と「麗しのサブリナ」

麗しのサブリナ」のオードリ-は輝いている。

ローマの休日」の彼女は幼くて、危なっかしい雰囲気だ。
だが、衣装によっては、可憐で大人っぽい。
スーツ姿のアン王女は年以上に成熟して見える。

そのあとに製作された「麗しのサブリナ」。(オードリ-24歳)
撮影直後、彼女は「ローマの休日」で共演したグレゴリ-・ぺックに
メル・ファーラ-を紹介され恋に落ちる。

舞台オンディ-ヌで共演し、そして結婚。
確かに、サブリナは運命が変わる直前のような輝きだった。

今どきの芸能界、番組共演で盛り上がって、できちゃった婚
その後、すれちがいや収入格差や浮気で、スピード離婚というのが多い。

オードリ-の時代だって、華やかな世界だから、
別れたりくっついたりを繰り返す人々が多かったはずだけど、
彼女は、結構長く続いていたほうじゃないのかなあ。
まあ、いろいろあったけど。(エライ)

真面目そうだし、神経質そうでもあるけど、生まれつきの気品と
演技の才能があるのか、
若さを失っても、輝きはなくならなかった。
苦労もしているから、地に足をつけて生きていたんだろうな。


この女優は、「マイ・フェア・レディ」で王女に間違われる役が
35歳をすぎても似合っていた。(たいしたもんだ)
下品な花売り娘が、学者同志の賭けで上品な淑女に生まれかわる物語。
宮殿で王子と躍るダンスのシーンは気品に溢れていた。

貴族の家柄、苦労している、バレエダンサーが夢だったーーと
いうのが私の彼女への知識。(あまり知らないというのが正直なところ)


ジュリア・ロバーツが「プリティ・ウーマン」で娼婦から貴婦人に
変貌する役をやっていたが、その映画では、内側から輝いていたジュリアが、
他の映画では、主役なのに、他の女優の引き立て役だったりする。

だけど、ジュリアの「ノッティングヒルの恋人」は、
ジュリアの輝きが存分に味わえる、大好きな恋愛映画のひとつである。
共演のヒュ-・グラントは大好き。

グラントといえば、ケーリ-・グラントは、「麗しのサブリナ」では、
最初サブリナの最後結ばれるライナス役の予定だった。
一週間前に突然降板、ハンフリー・ボガードに兄ライナス役が変更された。

22歳のサブリナの相手にしては、年が行き過ぎてると思ったけれど、
昔は男性は大人のほうが魅力があったのだろうか・・・。
まあ、お金があるのはいつでも魅力ですが。(笑)