戦後日本の性の啓蒙書「あるす・あまとりあ」高橋 鐵(たかはしてつ)著

さて、「日本の神話」が完読できそうな気がしたのは、高橋鐵氏の代表作に
「性交態位六十二型の分析」というサブタイトルの「あるす・あまとりあ」という
不朽の代表作があるからである。
これは、戦後の後遺症の残る日本に、性の指南書とでも言うべき学術本風エロ本。


●「あるす・あまとりあ」 河出文庫 高橋 鐵(たかはしてつ)著
 
この文庫の裏表紙の文章は以下。
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この本は他人にお貸しになってはいけません!!
あなたの御手許には再びもどらないでしょう
ーー昭和24年、本書刊行の際に著者自身が作ったオビのコピーである。
戦後はじめて、日本人男女のセックスを、心理的、肉体的、技術的に
余すところなく分析解明し、著者の地位を確立した超ベストセラー。
ヴェルデ『完全なる結婚』、謝国権『性生活の知恵』と並ぶ性の伝導書!
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精神分析を学び、性の啓蒙書を書き上げた超個性的な人物が、
書いた「日本の神話」である。
いったいどういう中味なのだろうかと気になる。

「あるす・あまとりあ」は名前は知っていたが、自分にはとっつきにくい
ジャンルの本だと感じていたことを、私は不思議な気持ちで思い出している。

秋田昌美の世界は、この高橋鐵の世界を継承したものなのかな?

同じようなエロスでも、大人の妖しい魅力のいかにもテクニシャンに
見える女性に、ついムラッときて手を出してみたものの、実はかなり
融通のきかないツンとすましたおカタイ女性だった、という印象かな、
秋田昌美の本は。

2册しか読んでないのに知ったかぶり(苦笑)

(でも、高橋鐵のエロス本とくらべれば、そんな感じ)