ケンシロウの敵は立たないのかも・・・

いろんなブログ作家さんのブログがあるんだと驚いた。
好きなジャンルは、恋愛小説♪
私が小説書くのって、自分が読みたいものがなかったから、書いてるんだもん。
とかなんとかいっても、実は、失恋のリハビリなんであるよ。(_ _)=3
・・・
とまあ、理由はさまざまなんだけど、心理小説が好きだ。
スタンダールの「赤と黒」に中学生の頃に影響されて以来そうだ。

最近、「北斗の拳」をヤフー動画で見はじめた。無敵の主人公ケンシロウ
行方不明の運命の美女ユリアを捜し求めながら、敵を倒してゆく物語だ。

敵方に囚われになっているのだが、美女ユリアは、優雅にハープを弾いている。
表情は不安げだが、世界が廃墟になっているのに、それなりの衣服を身にまとい、
自らの美しさのもたらす恩恵を、悲劇こみで堪能している。
すごいや・・・。この人は、お腹が満たされている上流人間であることで、
ケンシロウを待つことができるように運命付けられているのだ。

這いつくばって物乞いするような、疲れはて汚れた女、痩せこけて、美しさを
失った女として、ケンシロウが追い求めるにふさわしくない女に落ちずにすんでいる。
もちろん、貧しくともけなげに生きる、精神の美しい女は存在するだろうけど、
表面的なユリア的美は失われるはずだ。

映画「哀愁」の、戦争に行って恋人が戦死したと知らされ、絶望のあまり娼婦に
身を落とすマイラを、自分の力で生きなくていいユリアと、つい比較してしまう。

「哀愁」の時代、女性には仕事がないのだから、娼婦になるのが必然だった、
仕方がなかったのだ、とは思わないけど・・・ユリアへも同様の思いが浮かぶ。
だが大きく違うのは、「哀愁」のヒロインのマイラは自分の意志で娼婦の道を選んだことだ。

ユリアが捕われたのは自分の意志ではない。
でも、ユリアが敵に囚われた上で、楽器を弾いていられる心境が理解できない。
(弾けと命令されているのかなあ?)
囚われてるんなら、とっくに陵辱だってされてるんじゃないか? 
そんな想像、つうか妄想(笑)をめぐらせれば、ユリアは、敵のボスに無理やり
囲い者にされちゃったわけで、精神的な絶望から、人生への希望を捨てて、
気力なくハープをつまびいてるんだろう、と考えれば、納得はできるな~。

もしくは、敵のボスはナニが立たないのかも? という場合も想定できる。
そういえば、派手なんだよね。ボスの衣装。マントにワイングラス。
パリッと決めたゴージャスなスーツ。ナルシストにしか見えない彼は美男で強そう。
サラサラ長髪は手入れが行き届いていそう。自分に惚れない女はいないというような風情。

ともかく、いろんな意味で、(ワタシから見て)突っ込みどころ満載のアニメだと思う。