ゲイボーイと男装の麗人の奇妙な夫婦(2) でも、かた~い絆なのです(^^)
この記事は、
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以前、よしえさんは経営していたスナックに見切りをつけ、更年期障害になり、交通事故にあい、その後しばらくウツになりましたが、マキさんが生活を支えてくれました。
そして、50代になってから、よしえさんは介護ヘルパーの仕事に転職しました。
それは、今、働けないマキさんの役に立っています。
それは、今、働けないマキさんの役に立っています。
ケガをして働けないマキさんを支えてくれているよしえさん。
マキさんは、彼女との間に、夫婦の絆を意識したのでした。
マキさんは、彼女との間に、夫婦の絆を意識したのでした。
さて。
右手が治りかけてきた2007年12月、
マキさんは思いきって、働こうと先輩ステファニーさん
からの紹介の仕事を受けました。
右手が治りかけてきた2007年12月、
マキさんは思いきって、働こうと先輩ステファニーさん
からの紹介の仕事を受けました。
若い頃、華やかだった六本木「プチシャトー」からの先輩で、成功してる人は少ないです。
「肝臓をだめにした人、胃ガン、自殺、発狂、麻薬中毒、獄中死、成功した先輩など数えるしかいないわ‥‥」
しみじみとマキさんは言います。「神代の昔から、この世にはオスとメスしかいない。(ゲイボーイなんて)世間から迫害を受け、世間体も悪くて‥‥」
「わたしはね、生まれ変わったら、今度はホモにもレズにも生まれない。人並みに、就職、結婚、子づくりしたいわ!」
「すのーどろっぷ」でのマキさんは、お化粧して、ほんとうに華やかで綺麗でした。
でも、腰痛が‥‥。
でも、腰痛が‥‥。
マキさんはうずくまってしまいました。
着替えの楽屋もない。ロッカーもない。
洗面の下に持ってきた荷物を収納し、
着替えはトイレの前。
(精神的にも、大変だったような気がする)
洗面の下に持ってきた荷物を収納し、
着替えはトイレの前。
(精神的にも、大変だったような気がする)
仕事が最後に近付いた頃、ろくに睡眠もとれないまま、一ヶ月におよぶ
住み込みの仕事が終わって、帰りの電車に乗りました。
住み込みの仕事が終わって、帰りの電車に乗りました。
前橋の駅に着きました。
マキさんは誰かを探しているようです。
よしえさんの姿が見えました。
二人は言葉少なく寄り添いあうのです。
よしえさんの姿が見えました。
二人は言葉少なく寄り添いあうのです。
だけど、また、家につくなり口げんかが始まって。
マキさんのいない時、ひとり質素な食事だったのに、
よしえさんは、マキさんの帰ったその日、奮発してごちそうを作りました。
準備を終えて、さあてよしえさんが「いただきます」
と見ると、マキさんは寝ています。
よしえさんは、マキさんの帰ったその日、奮発してごちそうを作りました。
準備を終えて、さあてよしえさんが「いただきます」
と見ると、マキさんは寝ています。
いや、気絶していたのです。
マキさんは言います。
よしえさんは、ともかく微笑んでみます。
それを見て、マキさんは満足そうに微笑しました。
これで、一ヶ月間の疲れは消えてしまいました。
(というようなナレーション)
「疲れるわ。やっと帰ってきたのに‥‥。あんたに笑っていてもらいたいのよ!」
「あんた、笑いなさいよ! わたしがトイレ行ってくるから、その3分の間に笑いなさいよ! いいわね?」
マキさんは強引に要求しました。よしえさんは、ともかく微笑んでみます。
それを見て、マキさんは満足そうに微笑しました。
これで、一ヶ月間の疲れは消えてしまいました。
(というようなナレーション)
よしえさんのもとに戻って、はじめてマキさんはホッとできる。
もう、ギャンギャン口げんかはごめんだよね。
よしえさんが共にいてくれるだけでいいんだよね? マキさん。
もう、ギャンギャン口げんかはごめんだよね。
よしえさんが共にいてくれるだけでいいんだよね? マキさん。
番組の中で、この二人のこのシーンが、なんとも印象に残っています。
絆──そう、強い絆があるのです。このふたりには。
(ナレーションでもそういっていたです)
うまく表現できなくて、申し訳ないです。
絆──そう、強い絆があるのです。このふたりには。
(ナレーションでもそういっていたです)
うまく表現できなくて、申し訳ないです。
老い──誰にでもやってくる時期。
さて。
マキさんの右手は治りました。
綺麗にお化粧して、スーツ姿の美しい女性姿のマキさんがいました。
お店に出かけるようなフォーマルな装いです。
でも、次のシーンで、
彼は、何人かの子供たちに勉強を教えていました。(オネエの姿のままで)
マキさんの右手は治りました。
綺麗にお化粧して、スーツ姿の美しい女性姿のマキさんがいました。
お店に出かけるようなフォーマルな装いです。
でも、次のシーンで、
彼は、何人かの子供たちに勉強を教えていました。(オネエの姿のままで)
でも。
だからこそ、80歳のマキさんのお母さんは、跡取り息子が、
まさか、オカマになるなんて、とショックで会ってくれないのですから。
だからこそ、80歳のマキさんのお母さんは、跡取り息子が、
まさか、オカマになるなんて、とショックで会ってくれないのですから。
「息子をオカマにするために育てたんじゃない!」
これがマキさんの母親の本音。でもお母さん。
マキさんとよしえさんの言葉を、最後にあなたに贈ります。
二人を祝福してあげてとはいわない。
でも、こういう生き方もあるのだと、視野を広げてみてほしいな。
マキさんとよしえさんの言葉を、最後にあなたに贈ります。
二人を祝福してあげてとはいわない。
でも、こういう生き方もあるのだと、視野を広げてみてほしいな。
(終り)