日雇い派遣禁止で、今まで日雇いで働いてきた人々のこれからは・・・?

アキバ無差別殺人事件の温床とも言われていた、
ワーキング・プアの現実。

若者を食い物にした、業界大手が、先月業務停止になって、

ああ・・・とうとう・・・
そうなってたのか。

ある種の感慨を持って、さっき、NHKクローズアップ現代を観ていた。

知人のひとりが、その種の業務の手配人で、
悩んでいた頃のことや、裏の話を聞かされていた時期、
社会ってなんだろう?
と、心から思っていた。


さっき、一日、ガソリン代ももらえずに、
7000円しかもらえないなんて現実をリアリティ持って聞いて、
あらためて、業者は労働者を食い物にしている、と思ったが、

コメンターもそう言っていた。
誰だって、思うことは同じなのだ・・・。

(知人情報だけれど)手配側も酷い状況だったという。
過労死かどうか、どう判断されたかは知らないが、
若くて亡くなった人(責任ある地位にあった)が、
手配側の人の中にいたという話を、聞いたことがある。

知人は疑問を感じて、早々に退職したそうだ。
(仕事の成績は良好の人物であったことを付加しておきますね(^^;)

休憩の暇もなく、働きづめの現実。

知人の上司は家に帰れず、
仮眠は二時間。
しかも、仮眠中、
上司がうなされていたのを、知人は何度も見ていたそうである。

怖い・・・ヤバいよ、この会社・・・


このまま仕事を続ければ、自分は死ぬと感じたという。


ある資格が必要で、知人はそれを持っていたので、
某社ではいいお金をもらっていたらしいが、
生命と引き替えでは意味はない。

辞めて大幅に年収は減ったが、暴利をむさぼる社長のやり方に、疑問と怒りを感じていたという。

二重派遣らしきやり方や、
ちょっと書けない事についても聞いたけど、
それらの醜聞情報については、ネットに流されている。

知人は荒れすさんでゆく環境で、

スタッフさん(日雇い労働者)とのやりとりに、
アットホームさを心がけ、
名前や状況を覚えこみ、まず金銭的(電話代とか)、次に精神的に負担をかけないように
迅速に対応していたという。

本来ならば、当然の配慮だろうに。

スタッフあっての、派遣業なのだから・・・。
傲慢な態度で日和見的に、態度を変える社員もいたらしい。
上昇志向の強い人間は、
スタッフさんの事など何とも思っていない。


そして。

そんな「心ある」配慮を心がけている手配側の人間からにまで、
会社が信頼されなくなってきた時、
もう、

そこは終焉が近いといえそうである。

日雇い派遣禁止。


この処置は、社会やもと日雇い労働者だった人々に、
どういう影響を与えてゆくのだろうか。

今後を見守りたいです。


知人は、ヒトがヒトらしく生きられる社会に、と望んでいた。

現在の日本は、
本来のよい部分を見失ってしまった社会
ではないのかとよく話していた。

伸びるところ以外は切り捨てるような、
利益向上のみを視野に置くようなやり方は
効率よく、合理的かもしれないけど、

働く人々に、最低の生活もできないような結果になってしまっては、

どこかが、なにかがおかしいですよ。


昔、父親の本棚にあったマクレガー、
マツシタコウノスケ、ホンダソウイチロウ、
自分で購入したドラッカー・・・

彼らが会社を支える人々を、粗末に扱えと言うはずがない。

だからということでもないけれど、


もっと、人間のあるべき本来の姿を、
人々の生活に影響を与える人々は、学んでゆくべきではないのかなァ。

はじめは「利益」と「人助け」が両立していても、
次第に目的がずれて、
当初の動機を忘却して行くのが人間ではないのか。

「暴利を貪っている」「弱者を食い物にしている」

社会から責め立てられて、責任追及させられて、
「なぜだ?」「私は誠実にやってきたのに・・・」とマジで思う社長や責任者ならば、
もはや終わっている。

困惑を携帯して、迷路の旅にお出かけください(笑)

まあ、ぶっちゃけ、はじめから時代の流れを読みとって、
国がお金を出してくれたりして、投資に有利だとかいう動機や、

これは思うだけですが、顧客やスタッフ
の足もとを見て、
多少荒っぽいやり方をしても、
リスクが少なく金が儲かる業種
だと判断して、
やりはじめたんじゃないかと思ったりする。

思うだけですが・・・。


働く人々がいてこそ、会社も成り立っている

のだということを、
責任者は努々忘れてはならないんじゃないだろうか。

どう思う?


日雇い労働者だった人々から、気概や健全な未来への夢や、個性の輝きを奪ったことって、

犯罪的だとさえ思う。
主観ですが。

(もともとそういったものがないヒト(労働者)は、別ね・・・)

環境大国?ニッポンに使命があるとしたら、

自然を生活に取り入れたりする感性とか、
生真面目に仕事する熱意とか、
コンパクトに美を創作する才能とか、
(昔、そういうことを書いた「幕の内弁当の美学」って本があったなー(遠い目)

無知なんで、いろいろあるんだろうけど、書ききれないワタシですが、

そういう日本人の原点における“自然観”の再確認にも
ヒントは隠れていそうな気がします。

オズヤスジロウの映画のように、
静かに、対象からカメラをひいたような
低い位置から撮影したように、
様々な事柄を見てみると、

なにかが、

いつもとちがった、
いつも見えなかったものが見えてくるかもなんである・・・・。


あなたにとって、大切なものは・・・なんですか?