エミリオ・アンバース コミュニティ・アーツ・センター(ミシガン州)1975年

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上がアンバースのCACです。
下は、滋賀のミホ・ミュージアム。byペイ。

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美しいです。
実際の建物はなんだかなあ・・・ですが。


グランド・ラピッズのダウンタウンの再生
のための役割を担った建築。

周囲のすたれた文化施設との関係性を持たせ、
活性化をはかるための、
特徴ある傾斜面。

社会活動、文化活動、芸術活動に
動きのある場所としての建物。

アクチュアルなうんたらというコンセプトは、
ここ何十年流行ってませんか?ずいぶん意識して、
ワタシも使おうとしたもんですが、

70年代のミシガン西部の見捨てられた都市では、
公共建築のアクチュアルって言うのが、
地域参加型の動きなんですね。

これは、いつの時代も変わらない・・・か。

言い方は悪いけど、場に寄りつかせるために、
美術館、大ホール、ダンスホール、音楽室など、図書館ももちろんある。


最近のアクチュアルな・・・は、
なんか
住宅なら、廊下の役割が「移動」だけでなく
「寝転がる」「なにかをする」ものに兼用できることが
“自由”で行動できるというか、
居心地の良さにつながっていると考えたなあ。

公共の建物なら、たとえば学校なら、
座ったり、立ったり、それが自由にできる教室みたいなふうに考えたりした。
熱帯植物のある温室や動物園通って
登下校できたら楽しいだろうなとか。

老人ホームなら、幼稚園と隣接したり、
病院は当然、
鉄道や商店街にむしろ
近い場所に建てることを考えたり。

それは鳩山兄弟のの弟の本で考えた。

「アクチュアリティ」ってなんだろう?


これ、まだ答え出していないなぁ・・・ワタシ。

人間関係をあらたに生み出すことはもちろん、意味がある。

でも、便利さ、効率よさだけが、動きのある行動として、
意味のあるものでなくて、

動線を増やしたりすることで、
気持ちのゆとりや、安らぎを感じることもある。

こういうふうに、

脳が少し動いた、エミリオ・アンバースの絵なのでした。

他のドローイング、パース画も悪くはないけど、

街の再生プロジェクト用の建物ゆえ、
目立つ前面。

そうそう


たまたま、同時に見ていた1996年の
ペイのミホ・ミュージアム滋賀県)も並べておきますね。

アンバースの方は古本の「SD」ですが、
ペイのは2001年の「CASA」です。
これですら、もう古いんでしょうね。

月日の経つのははやいわ・・・タメイキ。

この二つの建物、なんとなく似てませんか?


ペイは、ルーブルのピラミッドの人です。

エミリオ・アンバースのこのCACも、モトは合衆国裁判所の再利用で、
その建物は、ルーブルの東ファサードに似せてあるとか。

みんな、影響しあってるのかも・・・。



お休みね。

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1976年「SD」は、“アンバーツ”となっていましたが、
現在は、“アンバース”で統一されているようですので、訂正しました。