高速を降りれば、そこは巨大ショッピング・センターの駐車場

今夜の

ガイアの夜明け

放映中に書き出した。

三井不動産の新しい試みが、6月に開業する、
静岡県磐田市ららぽーとショッピング・センターである。

横浜で、開店以来2年間、
勝ち組で居続けた

ららぽーと横浜

を経営する老舗の三井不動産は、
これまでもともと立地条件のいい都市型の
ショッピング・センターを経営してきたという。

へー、そうなんだ。


で、
その三井不動産が、初めて
地方に進出するというのだ。

ららぽーと横浜のターゲットは20~30代の若いファミリー。
若いママさんたちの声を反映させて、
テナントを呼び込んだり。
赤ちゃん用のアパレルショップ「コンビミニ
手動ドアをママさんが、ベビーカーで通りやすくするため、自動にしたり。
ママクラブというサークルがあったり。
映像では、赤ちゃんがママにマッサージしてもらったり、運動したり。

お客の声を吸い上げて反映させる経営法ゆえに、ずっと勝ち続けてきたのだという。


その都市型専門の老舗が、生まれて初めて
静岡の磐田市(いわたし)という地方都市に、殴り込みをかける。

ん?
殴り込みという言葉は人聞きが悪いな・・・。
でも、そんな感じだ。
しかも、丸腰っぽい。気持ちがだよ。

英語の苦手な育ちのいい坊ちゃんが、
アメリカの地方都市の営業所の支店長になりにゆく感じだ。

磐田市の人口17万人。

近隣の浜松市に客を奪われ、潰れた商店街通りの映像。

関係者Fさん。

「南側が高速道路(-豊田)と直結していて、降りるとそのままショッピング・センターの駐車場です」


ある意味、ひじょうによろしい立地条件のように見える。

この立地条件で、広域の客層をターゲットに見込んでいる。
最近、土日祝日、通行料金が1000円になった時期でもあり、
遠くからも来てもらおうと、

地元ヤマハ電動アシスト自転車の貸し出しも企画している。

これがいまいちピンと来ないが。

磐田市をこの自転車で、観光してもらおうというわけだが、
ターゲットにオススメ観光だっていうわけか?

自転車観光の行き先は、
サッカーチーム、ジュビロ磐田のある場所や、
国史跡の旧見付学校、その他、
ちょうどひと回りするといい運動になる距離。
季節柄、画面は一面の菜の花畑。

うーん、しかし、

普通のどこにでもある
地方の情景だ。
いわれるほどの魅力もないように思うけどなあ・・・・。
文化的な活動には、それなりの専門的なサポートが要るし。

やっぱり、だだっ広い地方より、都市に住む人が考えそうな発想だなあと思うのは、
私だけか・・・・・?

三井不動産の女性社員が、

地元を訪問リサーチ

していたが、
そっちのほうが、売れ行きに影響すると思う。

服や食材、趣味の手芸、冷蔵庫の中身まで調べていたが、
客が求めるものを、直接聞いた方が早いに決まっている。

彼らは、
品質が高い食材、手ごろ感のある
カジュアルな衣料を求めていると社員は把握した。

磐田市という地方都市に住む人々の、
購買動機、ライフスタイル、
どういうものに影響されやすいか、などを知ることは大事だろう。

遠距離の客を狙う・・・・っていうが、

わざわざ便利な場所から、1000円でも、何度も行くものだろうか?

遠くに行くとすれば、そこにしかない「何か」を求めて行くんじゃないか。

もっと大胆に、店内を自転車で回るようにしたら?
とか、
徹底して、オシャレにしてしまうとか、考えてほしい。
地方では、半端なことやっていたって仕方ないと思う。

大きなパーキング・エリアだという発想にしてしまうとか。
いっそのこと、横浜と同じにしちゃうとか。

浜松にいった客を取り戻し、逆に横取りしちゃうくらいの気迫でないと、
このご時世、一年後に、どうなっていることか。

衣料は安くて魅力があればいいし、
食材はまずは品揃えですかね、

二ヶ月後、三井不動産のチャレンジの成果がわかるわけだけど、
記事にしてみたら、気になってきた。

本当に気になるのは一年後、二年後だけどね。

(マトマラナイ・・・(;>_<)