離婚に関わる遺伝子? バソプレッシ? フジ系TV番組を観て

プロジェリアという遺伝子の異常で、普通の人の
十倍の速度で老化するアシュリーが、先日亡くなった。
それで今日は、ゼッタイ観なければと思っていた。
夜九時からフジTV。

アシュリーにさよならを言った。
涙は、今まで流し続けてきた。
私は彼女のことを生涯忘れないだろう。

アシュリー以外のネタは二つあったが、二つとも興味深かった。

一つは

女性化する男性、

もう一つは離婚に関わる遺伝子。


腑に落ちないのは離婚に関わる遺伝子のネタの方です。

なんですか、ソレ????

登場するは、
三度離婚を繰り返した54歳の男性ビルと、
四度目の結婚にしがみつく58歳の女性スーザン。

それぞれの歴史を紹介、現在の状況、心境のレポートとインタビュー。
あと学者の意見。
どこかの大学で行われたネズミさんの実験結果。

バソプレッシ

という

男らしさの「受容体」

が多いか少ないかで
離婚しやすいか、どうかが決定されるとか言っていた。

モリー大の実験で、
ハタネズミには受容体の多い種類と、少ない種類があって、
両方を、オス一匹とメス二匹箱に入れる。
メス二匹のうち片方は、オスのパートナーである。

受容体の多い種類プレーリーは、
決まったパートナーとラブラブ♪
もう一匹のメスは無視されている。
受容体の少ない種類のメトウは、
パートナーともう一匹のメスのところと、両方ウロウロ。
後者は浮気っぽいんだな、つまり。

ところが、この後者に、受容体を増やすと、

うろうろ二匹のメスの間を行ったり来たりしていたオスのネズミが、
パートナーのメスのそばにずっといるんである。

ちょい驚きではあります。

浮気しなくなったってこと?だよね?

トイレに行ってる間に、見逃した部分があり、
途中からなんですが、
離婚遺伝子が

334

という謎の数字に関係しているようなことを言っていたんですが、
男性の遺伝子に関する数字だったような。
間違えていたら、すみません。
しかし・・・・・

ナニコレ?????

334、長く待てないがどーとか、
ラーズ・ウエストバーグ博士が・・・・うんたらかんたらでしたが。
まあ、聞いていても、たぶんわからないかもね。

さて、スーザンの方は、

一度目の結婚が18歳、三年で離婚。
二度目は幼なじみと「運命的に」再会、結婚、九年後離婚。
三度目、夫が麻薬に手を出し離婚。
四度目の結婚生活、もっか十年目で危機を迎えている。

今度こそ失いたくない。夫とうまくやっていきたいと思いながらも、
ささいなことで諍いが多くなっている。
食事の時のスーザンの小さなこだわりだ。
夫からみると、鬱陶しいだろうことはよくわかる。

必死なスーザン。
もう若くもなく、美しくもない。
モトは決して悪くないと思う。気持ちに余裕がないので、そこから卑屈さが見える。
だから、チクチク夫を責め、追いつめるようなことを言う。

惨めな私は、あなたの愛だけが救いなの。お願い、かまって、優しくして、捨てないで、切ないの、愛してるの、あなただけが頼りなの・・・・・

というオーラ全身から出まくりであります。

スーザンは追っかけるのが面倒だとは思わないんだろうか。
たぶん思わないんだろうな。
パワーがあるんだな。
でなきゃ、四度も結婚できない。

本人はいたって真面目に悩んでいる。
「初めはよくても、やがて相手のいやな面が見えてくるの」
で、長続きしない。
「学習しなければ・・・・」

ようやく、土壇場で目覚めたと言うところか。
これでスーザンが気持ちが相手を追うばかりでなく、
相手から振り向いてもらえて、二人で人生を語り合えたら
スーザンもl「やった!」となるのだろうか。
なりふりかまわぬスーザンの必死さは、もし少しでも愛が残っていれば、
私が夫なら振り向くところだが。

いちおう、二人がともに散歩してるシーンが映し出されている。
いつもは気乗りのしない夫が、スーザンの誘いに乗ってくれたのだ。
よい兆しだ。

一方、男性のビルは、

消費者のローンを組みかえる仕事をしている。
金銭的には豊かである。
三度の別れは、彼には理由が彼にはさっぱりわからない。

一度目は29歳。八年目に離婚。
二度目は家庭を顧みなかったので一年目で離婚。
三度目は、45歳の時、結婚したが、二年目に離婚。

54歳のビルは、プール付きの屋敷に住みながら、
孤独と、焦燥感で憔悴しきっていた。
昔の結婚式のビデオを見るビル。
息子にしみじみ胸中を話している場面もある。

そんなビルも現在は新しい恋が進行中。
女の子のいる40歳の女性だ。
その相手のジェニーンとの出会いは、
ビルのこれからを、ビルに
今までの女性との関係では得られなかった人生を与えることができるかもという気がした。

ジェニーンがいう。

「私は、“今のビル”とつきあってるの。“今の私”と“今の彼”とが出会ってるの」



文化人類学者のヘレン・フィッシャー博士が、
「恋をすると、前頭葉の働きが鈍る」
「恋に落ちると、欠点が見えないので、判断力が鈍る」
と説明。
だから、人間は何度も失敗してしまうんだろうか?

男性ならば、バソプレッシが少ない(浮気っぽい)上、新しい恋の出会いにときめいて、前頭葉が欠点をバラ色のメガネで見てしまう・・・・・

ので、別れを繰り返すという訳でしょうか。
女性の方が、わりと恋愛においては、
相手を冷静に見るのだそうです。

全体を通して、
編集がちょっと・・・・いまいちわかりにくかった。

離婚に関わる遺伝子ネタは、

とくに彼らの体質や考え方と遺伝子の間に、
実証があるわけでもなく、
「・・・・・らしい」でまとめているかのような感じの
まとめ方だったような気がします。

・・・・・人間は、

飽きもせず、過ちを繰り返すという訳ですが、
この「受容体」とやらの分量だの、
前頭葉の鈍りだのがあるおかげで、
男女は深く考えず結ばれ、人類が続いてゆくのだ。


前頭葉や、受容体の謎が解けるということは、

神様が人類をなぜお創りになったのか

という
テーマの解答がわかるということにはならない。

この本能を司る遺伝子は誰が創ったのか?
それもわからない。

また、この遺伝子や本能のおかげで、
人類は争いも多かったかもしれないけれども、
多くの幸福への夢を育んだことも忘れてはならないと思う私でした。


加筆修正しました。
(管理者注:
TVを見ながらのメモからまとめた、主観的記事です。)