その男は誰も愛していない

美しい女性がいました。

周囲は誰がこの素敵な女性を射止めるか、噂しあっていました。
彼女を崇拝する将来有望な男性が、

「あなたを絶対幸福にします。結婚してくれなければ、僕は死にます」

そうこの女性にプロポーズ。
そこまで愛してくれるならと、
彼女は、この男性と結婚することに決めました。

二十年後、この夫の妻への愛はかわらないのであろうか。



以下は、

ある、何年か前の

人生相談

の夫婦間の危機について、
48歳の妻が相談したケース。


夫は50代前半で、自営業。
責任感があり、仕事は順調、経済的に裕福。
事務所を持ち、そこで寝泊まりすることもある。
子供は大きい。

この夫が高嶺の花であったマドンナの妻に、飽きが来た・・・・

らしいのである。

夫は飲食店の人妻と浮気をしている。
浮気相手は、妻と変わらない年齢、確かいくつか下。

容姿、知性、家柄などはたぶん妻が上。
だが夫は、この浮気相手と別れる気がなく、
妻とも別れる気はない。

どちらともセックスがある。

なんなんや? コレ?

「夫の帰りを毎晩ご飯作って待ってるんです」
「でもたまにしか帰ってきません。
女がいるんです」
「でも、私のことも愛しているって言ってるし、
情熱的に抱いてくれています。」
「君の方が浮気相手よりいい女だって言ってくれてます」
「でも、どちらかを選んでくれと言うと、どちらも選べないと夫は言うんです」
「君が選べと夫は言います」

こんなの、夫の詭弁でしょうが。

この夫は誰も愛してなどいない。

妻と愛人をはかりにかけてるだけだ。

これはカウンセラーも言っていたが、リスナーは誰でもそう思っただろう。

気づけないのは本人だけである。

プライドがあるからである。

自分(妻)より劣る女性と夫に浮気された事に対して、自分をみじめに思っている時ではないのだ。

たとえ状況は自分が優位でも、

ツメが甘いと、

この妻は一生後悔するだろう。

夫が好きなら、夫を選べばいいのだ。


このような浮気された妻の人生相談は、
人それぞれの事情、いきさつ、混沌、闇があり、
解決への糸口に至るまでの心理的なものが
興味深いんである。

腐れ縁

のような状態にしてしまってから、
妻は言う。

でもまだ愛してくれてます


なんて寂しい・・・・

カウンセラーは、

「あなたが気付けば、夫は戻ってきますが・・・・」

そういって、妻の心理を解き明かしていった。

この夫はずるい。

「夫も先のことが気になりはじめてくる年齢なのです」
とカウンセラー。

だから、夫の尺度は、

どちらの女が俺のことを考えてくれているのか・・・・

になるというんである。

夫は、二人の女を天秤にかけて、試しているのだ。

「あの女と別れてください」

妻は夫にはっきりこう言うべきだ。
それが解決の一歩である。

そこまで放送されていなかったけど。

ところで。

シンデレラは結婚して、何十年後も、
王子様がシンデレラだけを愛し続けるなんて
ありえないでしょうと、
中学の頃から思っていた。

王子様はシンデレラとしばらくは幸福に暮らしたけれども、
そのうち、

貴族のおj姫様や夫人と
浮気するようになって、

シンデレラを
寂しい気持ちにさせるんだろうと
なんとなく思っていた。


亡くなった父親は、仕事で忙しくて、
母親を寂しがらせていたなあ・・・・

シンデレラと並べてすんません。
(父にとっては、母はマドンナでしたからっ♪)


(修正しました(^.^)