“思想への尊敬心は捨てよ” 1969年 司馬遼太郎が語る日本
もうごちゃごちゃなんだあ☆
なにがって?
読んでるものがでございます。
なにがって?
読んでるものがでございます。
フロイト関連はその後どーなのよ、とも思うし、
もういいだろうと思い、最近解禁したよ。
1969年に司馬さんが46歳の時語っている。
●「司馬遼太郎が語る日本」未公開講演録愛蔵版Ⅴ 朝日新聞社1999年刊
イデオロギーはフィクションであり、捨てた方がいいと1969年に司馬さんが46歳の時語っている。
遅れてきた“目からウロコ☆
今では現世の理想の家族のモデル
みたいになっちゃってる天皇家も、
明治時代以前は神主さんの親玉だったという。
みたいになっちゃってる天皇家も、
明治時代以前は神主さんの親玉だったという。
『政治はなさらないし、浮き世のことは、いっさいなさらない』(p,148)
尊き地位なのだ。司馬遼太郎の結論。
・イデオロギーも宗教も観念で、・観念はうそであり(フィクション)であり、
・思想(宗教含む)は理解して始まるのでなく、信じるところから始まる、
・マルキシズムも同じ。
・尊王攘夷は理屈の大建築
・思想への尊敬心は捨てた方がいい。
さて、第二次大戦で日本が負けると、
80年に及ぶ嘘の時代が、
あっさりめくれて終わった。
80年に及ぶ嘘の時代が、
あっさりめくれて終わった。
『うそで一つの国家をつくったり、うそで社会をつくったり、社会の統一を維持したり、社会の安寧を維持したりするためには、思想の取り締まりをやらなければいけない。尊王攘夷に反対するような学者はひっくくらなきゃいけない。ですからイデオロギーを国家が持っていると非常に苦しいですね』(p.151)
明治から大戦後まで、
日本国民は
非常に重苦しい漬け物石を頭に乗せられていたというのだ。
なるほどなあ・・・。
日本国民は
非常に重苦しい漬け物石を頭に乗せられていたというのだ。
なるほどなあ・・・。
イデオロギーは人間を幸福にしない。
日本人を守るための戦争をしていながら、戦車隊の司馬氏が、
大混雑する道で逃げまどう日本人が
邪魔になったらどうすればいいか質問したら、
「轢き殺していけ」
と大本営にいわれびっくりしたそうだ。『それが、当時の日本が持っていたイデオロギーというものであります。』(p.147)
ネット上で、
何らかの思想、宗教を言論の基盤にして
活動している人を見かけたら、
司馬氏の考えをフィルターにして見てみると
新しく見えてくるものがありそうで興味深い・・・・・・。
何らかの思想、宗教を言論の基盤にして
活動している人を見かけたら、
司馬氏の考えをフィルターにして見てみると
新しく見えてくるものがありそうで興味深い・・・・・・。
そして重苦しい時代を日本国民は長く強いられることになった。
明治から戦後まで。
(注:尊王攘夷思想は、外国を排除する思想であり、その思想で幕府を倒しながら、
実際は外国とつきあうことをしていた。
なのに、国民の思想統一には尊王攘夷を使っていた・・・
本来かなり明治政府はおかしいことをしている)
明治から戦後まで。
(注:尊王攘夷思想は、外国を排除する思想であり、その思想で幕府を倒しながら、
実際は外国とつきあうことをしていた。
なのに、国民の思想統一には尊王攘夷を使っていた・・・
本来かなり明治政府はおかしいことをしている)
そして戦後24年の1969年
うーん・・・現在から見るとかなり過激ではあると思うが、
今から40年前の当時は、決して過激には見えなかったことだろう。
今から40年前の当時は、決して過激には見えなかったことだろう。
さて、司馬氏の言を続けると。
思想で体質的に酩酊できる人間とそうでない人間がいる。酩酊できる人間は、
思想や宗教をちょっとかじっただけで酩酊し、
一種の集団ヒステリーのように
走り回れる人がいると、
彼は言う。
『それは人間の体質であって、思想のよしあしではないと思うのですが、』(p.154)
映画が制作され話題になった時期、
興味も起きなかった。
自分の日常に関連を見い出せなければ
通り過ぎる過去の事件だった。
興味も起きなかった。
自分の日常に関連を見い出せなければ
通り過ぎる過去の事件だった。
懐かしい人々が消え、
懐かしい思い出の場所が変わってゆき、
自分のアイディンティティを「形」に求めることが
空しくなってゆくことだと知ることでもあるだろう。
懐かしい思い出の場所が変わってゆき、
自分のアイディンティティを「形」に求めることが
空しくなってゆくことだと知ることでもあるだろう。
最後にこう司馬氏はまとめる。
今から40年前の講演録、だが慧眼としか言えない。
思想なんて捨てた方がいいというのはすごい発想である。
思想なんて捨てた方がいいというのはすごい発想である。
(何度も加筆修正しました。ごめんなさい)