横浜に恋をした・・・?    立ち姿もしつけの良さも一級の美女に捧げるオマージュ

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彼女は美しい!


そう思ってみてみると、よけい美しく見えてくる不思議な街。

横浜 港町


でも、なぜ美しいか考えてみた時、それは
いつも暗めな時間に「きれいだなー」と思うからなのだ。

つまり

光と色彩による美しさ

なのだ。

もうひとつ、建物が建てこんでおらず、非常にわかりやすい。
道に迷っても、地図どおりだから
自分がどこにいるかわかれば、あとは簡単だ。

無駄なく並んでいるビル群。
要の美といえるかもしれないな。
目的に沿った集客施設
ファミリー向けもあれば、カップル向けも。

観光地に徹した街並みと空気。


だけど、キレイすぎる。
つくりものの施設なんてすぐ飽きる。

だぇど、ワタシの目的は古い建築物なので、何度見ても飽きない。
だが、レトロな建物の中に、ショッピングの誘惑が・・・・orz

東京は無駄、無秩序、無理が多いように思うけど、エキサイティング。
お金があれば楽しい街である。

横浜はホッとする。


青春時代を神戸で過ごしたせいか、
港町は懐かしい故郷のようだ。

遊びで眺めるのと
仕事で眺めるのと
生活者の目にうつる姿
ふらりと立ち寄った旅行者の目にうつる姿

港町は、自分を
人によって、違った表情に見せることだろう。

横浜は確かに写真が撮りたくなる街だ。

美しい。
あまりにも美しいのだ。

携帯のちゃちな画像にさえ感動してしまう。
感動した画像を見てよ?

反転しても美しい!(笑)


どんなことも味わうことが重要。
写真はできれば撮りたくないと思ったけれど
ヤバイほど美しい時間帯になった時
いいカメラがほしいと本心から思ったな。
だけど、それはまだ、ワタシには相応しくない。


昔、なんでも写真に残したいと思い、旅行に行っても写真ばかり撮っていた時期があったワタシ。


ずいぶん友達に感謝されたもんだ。
「思い出がたくさんできたから嬉しい♪」と。

だけど
ある時、気づいたのだ。

思い出は写真に撮ることでつくるもんじゃない

と。
それ以来、カメラを持って出ないようになった。

ずっとカメラがないと物足りなかった人生は
その分、人間として大切な時間をワタシから奪っていたのだった。

建築をやってから、また写真をたくさん撮ったけれど
建築写真のような撮り方になってしまった。
嫌いじゃないからいいけれど。

ワタシにとって、写真はワタシのプチ歴史だ。


写真をやってなかったら、ワタシの世界はもっと狭くなっていただろう。
だが、写真で自分の世界を広げようとしていた時
ワタシはなりたかったカメラマンではなく、
カメラマンの妻という可能性のほうに、足をとられてしまったのだった。

カメラマンだった彼が、とても危険な場所に出かけていた頃、
ワタシは彼のネガの入ったキャビネットの鍵を預かっていた。
クライアントからは、ワタシに連絡がはいることになっていた。
「ネガはカメラマンの命だ」と、彼は言った。

デジタルな時代の今なら、何がカメラマンの命なのだろうか?


そんな彼は大人だった。
ワタシは彼の妻になるのは重荷だった。
素直にいえば、自信がなかった。

彼と別れてからずいぶん経ってから、
古書店である日、偶然「みずゑ」で彼の名をみつけた。
ああ、これを撮りに行ってたんだなと懐かしく、胸がしめつけられた。

国立大を出て、順調に出世コースを歩むはずだった彼が
学生時代の夢を棄てきれず、思いきってカメラマンとして独立。
大変だっただろうと思う。

ある送別会で、彼がみんなを笑わせてお道化てるのを見て
いやだなと思った。
後に、あれが大人社会のの配慮だったんだなと気づいた。

人間として今でも彼を尊敬している。
けれど、ワタシには無理だった。
ワタシはカメラマンの妻になりたかったわけではない。
カメラマンになりたかったのだ。


神戸も美しかった。
その美しさは、謎の多い土地から立ちのぼる
波動のようなものがつくりだしていたように思える。
ワタシが樹木と話ができた?頃の神戸との蜜月時代に感じたことだ。

横浜は・・・わからない。
謎めいているからではない。

現実的な、あまりにも即物的な街なのだが・・・


美しい建物といくつか出会った。
美しいのに、ただ建っている建物。
誰も見ない。
なぜだ?
こんなに美しいのに。

だが無理はない。
横浜には

景観の美しさが、タダ者ではない風情で人を感動させる。

なんと美人な街であろうか!

しっかりと和風の私小説に出てくる女性のようにしつけられた上
寝室までともにする覚悟を持った
洋服の着こなせる
西洋にも通じる美貌を持った貴婦人のような街だ。

なのにこの初々しさはどうだ。


すきのない見のこなしと
着こなしの見事さは
伝統の継承者という自覚があり

ちゃあんと
新しい時代を苦もなく取り入れてしまう柔軟さも持っている

徳も教養もある見事な貴婦人

ワタシにとってではあるが、それが横浜港町の表のイメージだ。

本音はストレートに出さずに、少しずつ甘えたり、すねてみせたり。
なんて上手にやってのけるのだ?
みたいなフロイライン横浜(笑)

ああ、恋してしまった!


今さら横浜・・・あの夜景・・・・・写してみて、また恋してしまったよ♪

のめりこみそう・・・・(笑)