小売店が生き延びるための柔軟な発想──北海道最大のコンビニ・チェーン「セイコーマート」にみる生産・加工・販売まで一本化

一昨日見た番組、
カンブリア宮殿」より。

北海道最大のコンビニ・チェーン。
400世帯の過疎集落、釧路湿原にある鶴居村にもあるコンビニ、セイコーマート
客は高齢者がほとんど。いわば街のライフラインと言える。

過疎の村だけでなく、札幌のベッドタウン江別市大麻団地も高齢者ばかり。
一昨年スーパーが撤退し、一気に買い物難民が増えた。
去年暮れ、神様が現れた。セイコーマートが出来たのだ。
「牛乳一本買えませんでした。助かります」と住民。
市長自ら誘致に動いた。

広い北海道で、正統派で躍進し続けているセイコーマート

そのユニークな経営法は、自社経営の農園で作った野菜を、自社の物流で運び、加工し、販売する一括化経営。

1960年代、酒問屋の営業マンだった赤尾社長。
スーパーマーケット台頭の時代に安売り競争が激化し、小売店を追い込んでいた。
街の小売店が潰れたら、卸売業の自分も潰れる──たまたま雑誌で目にしたアメリカのコンビニの記事。
仕入れを一括に、経営を組織化し、小さな店でも利益を上げている様子が紹介されていた。