(3)私自身の『憑依現象』一時的まとめ (善霊が、下世話な日常意識へ干渉を…?)

続き

それまで善霊からの通信は、ほぼ啓示に限られていた。

何かに集中している時、絵や文章を書いている時に現れて

雰囲気を霊的な状態にしてから、語り出したりしていた。

『美は秩序』の啓示の時には、
まるでそれまで体験した事のない精神的な豊かさを
薫るような雰囲気で包み込んで
言葉を落としてきたものだ。

それが、数日後
プラトン・アカデミーかどこかの世界観
らしきものではないかと、偶然、当時の芸術番組で知る。

だから、まさか、崇高な(?)テーマ以外の、
私の下世話な日常意識、自由意思にまで、口を挟むなんて…
思わなかった。

でも、当時は、通信なんてどうでもいいくらいに感じていた。

(やっぱ、人生、恋じゃねーの?…的な)

確かに、微妙な腐蝕感というか、
薄曇ってゆく空のような違和感を覚えながら、その男に惹かれていたのだ。

善霊は正しかった。
男は肩書きは立派だが遊び人だった。
私に、真面目に近付いてきた訳ではなかった。

続く