3月12日(月) の進展 ………森友問題
TBSニュース
「安倍内閣のウソがはっきりしました。政権を挙げて、財務省を挙げて国民に、国会にウソをついていたことを認めた。そういう意味では、正直な瞬間だったんではないでしょうか」(立憲民主党 蓮舫 参院国対委員長)
これが、国会に提出された財務省の調査報告書。およそ80ページにわたり、書き換えられる「前」と「後」について、詳しく書かれています。霞が関の中で“官庁の中の官庁”とされてきた「財務省」。麻生大臣は書き換えの事実を認めたうえで、謝罪しました。
財務省の調査結果によると、書き換えが行われた文書は実に14に上ります。決裁文書に記載のあった「本件の特殊性」や「特例的な内容となる」といった文言を数十か所にわたって削除していました。また、国有地売却に関して、森友学園からの「要請」という文言が「申し出」という言葉に書き換えられていました。さらに、鴻池元防災担当大臣や平沼元経済産業大臣、鳩山元総務大臣など、複数の政治家の名前も削除。
麻生財務大臣は、書き換えは「財務省の理財局の指示で行われた」と説明、佐川氏の国会答弁との関係で誤解が生じないようにするために書き換えを行ったということです。ただ、佐川氏ら財務省幹部の具体的な関与については、明らかにしませんでした。また、安倍総理のこの答弁も影響したのでしょうか。
「私や妻が関係していたということになれば、私は総理大臣も国会議員も辞めることははっきり申し上げておきたい」(安倍首相 去年2月)
「安倍首相夫人が森友学園に訪問した際に学園の教育方針に感涙した旨が(新聞に)記載される」(削除された文書)
また、元の文書では、森友学園の籠池前理事長が保守系団体「日本会議」に関与しているとの記載があり、会議に関係する国会議員による懇談会の副会長として安倍総理の名前が載っていましたが、これも削除されています。「決裁文書の書き換え」という“前代未聞”の行為。
「(Q.今の理財局長の責任は?)私は私の責任があると思っているので、まずは捜査に全面的に協力することや、今起きていることを国会で説明するのが仕事」(財務省 太田充 理財局長)
財務省の職員は・・・
Q.決裁文書の書き換えどう受け止め?
「・・・」(財務省の職員)
Q.職員としてどう思っている?
「・・・」(財務省の職員)
「今のところ麻生大臣は理財局の一部の職員がやったことだって言っていますが、その上に誰かが指示したかどうかってことは答えてないんですね。それはちゃんと明らかにしてもらえますね」(希望の党 今井雅人 議員)
「これはまさに私がおります理財局が自らの判断で、自らの判断でやっております」(財務省理財局 富山一成 次長)
「理財局が自らの判断でやっております」(財務省理財局 富山一成 次長)
「そこだけは明確だね!」
「少なくとも今回の1週間の確認作業では、そういったものは確認できておりません」(財務省理財局 富山一成 次長)
麻生財務大臣は書き換えの背景として、総理官邸などへの「忖度」が働いたかどうかを問われると、「考えていない」と否定しました。また、自らの進退についても「考えていない」と改めて強調しましたが、野党は監督責任などを厳しく問う考えです。これに対し、与党側は表向き状況を見守る構えです。
「安倍総理は支持率次第。支持率が下がってきたら安倍政権は終わるよ」(自民・中堅議員)
安倍総理はこの局面をどう打開するのでしょうか。
「国民の皆様に深くおわびを申し上げたいと思います。なぜこんなことが起きたのか、全容を解明するため調査を進めていく。麻生財務大臣には、その責任を果たしてもらいたいと思います」(安倍首相)