創作上、重要視していること――魅惑する美少女たち

創作してゆく上でのことだけど、私は物語に登場する人物の中で、
最も重要だと考えているのは、女の子を魅力的に描くことである。
(私の創作では、女の子は、ほとんど主人公である)
これが成功すれば、あとの人物は大抵勝手に動いてくれるようになるのだ。

年代としては、十代の後半で、コドモからオトナになりかわる時期がいい。
ナボコフの「ロリータ」のような12歳頃の時期はあまり興味はない。
ゆえに、モーニング娘。の世界はぴんと来ない。可愛いとは思うんだけど・・・。

うーん、そうだなァ、ハイティーンを描くにしても、整った美人より、
可愛いくて綺麗な子のほうの表現に惹かれる。
わがままで芯のしっかりした可憐な、あるいは清楚な少女なら最高だ。
大人っぽいんだけど無垢な感じとか、傷つきやすくて、素直になれないみたいな
・・・境遇や心情によって、彼女らはそんなふうに描かれる。
異性との深い関わりのみのために、生まれてきたような少女たちなのだ。

真実の愛に到達することが困難な業の深さを抱えながら、その業の深さゆえに
自ら傷ついてゆくような、深く愛されるべきだ、と読者が思わず同情を
引き出されてしまうような、激しい悲運に満ちた境遇の美少女たちが好きだ。