映画「クローサー」こんにちは、見知らぬ人さん


離婚したカメラマンの女性、 ジュリア・ロバーツ
アメリカから来た、若く美しいストリッパー  ナタリー・ポートマン
死亡記事専門の記者  ジュード・ロウ
皮膚科の医師  クライブ・オーウェン

この4人のことしか描かれていないシンプルさです。
4人の欲望、エゴ、裏切り、罪悪感がそれぞれの愛を壊し
傷つかない人は誰もいない。

一方的に愛する者は、いつの時代でも哀しい役まわりですが、
ナタリー・ポートマンとクライブ・オーウェンが裏切られた二人を演じます。

クライブ演じるラリーは、
みじめな立場に追いやられても、
運命のいたずらによって意外な状況に運ばれることになるのですが。

ナタリー・ポートマン演じるストリッパーとの
風俗店の個室での掛け合いがオモシロイだけに
このあとを丁寧に描いてほしかったなあ・・・・

「レオン」の少女や「スター・ウオーズ」のパドメに流れる
可憐で優等生的なイメージはないけれど、
後者の中で醸し出されていた計算された誘惑者のような演技は
ストリッパーとしてのポートマンで堪能できる。
この役の為にパドメがあったんだなあと・・・・別に思わないけどね。
 (⌒m⌒;)

ジュード演じる美しい男ダンは、二人の女性から愛されますが、
恋人を奪われた方の男ラリーは、裏切りと嫉妬に振り回されるだけ。

運命のイタズラで、みじめな男はみごとに復讐を遂げる。
しかし!

これだけ豪華なキャストで
こんな大雑把な編集はないだろうに・・・・・orz
そう思いました。

編集がイマイチ☆


お互い深く語り合うことなしに、

極端にいえば魂で出会うことなしに

彼らの恋人関係や夫婦関係は終わる。

このストーリーなら、それがテーマではないかと思うが・・・・・。

幸福になるには妥協が必要だ

が不協和音のように脳内に残る(苦笑)

冒頭のケダル~イ音楽ちゅーか歌が効いている・・・・


女性は二人とも自由に生きている。
ラストは心境としては、
男の身勝手さにはにコリゴリしたっつー感じでしょうか。

二人の女の生き方はこれからどうなるかとても気になります。

心に残った映像は

ジュリアのポートマンに問いつめられた時の表情
ジュードのエロ・チャット中の表情
ポートマンとオーウェンの風俗店での会話と表情

要するに

ときめかない気分の女二人が
男のエゴに振り回される話。・・・・ですね、この映画を一言でいうと。

いつの時代も、男女の問題は地獄絵図なり。


ポートマンもはや来年には三十代ですか。
月日の経つのはははやいですね。

こんな美しい人たちでさえ、4人の誰一人幸福にはならなかった。
というよりは、

これが幸福ではないでしょうか?

と問いかけてるのかも。

卑劣な心理作戦で取り戻した恋人との日常ですが・・・・・
この映画に救いはないような気がした。

ただ、一人イギリスを去ってゆくポートマン役のアリスが
本当にストレンジャーだったんだというオチ。
アメリカからやってきたばかりのアリスにとっては
自分以外が見知らぬ人のはず。

映画はDVDで何度も見てみると、実に様々な仕掛けが用意されていて、
味わいが増す。
まるで味けない人生が、観点を変えると興味深いものになるのと似ている。

創作もそんな作業かもしれない♪