つづき3

俺の世界という広い視野に向けた赤心は本物だ。
俺はあいつより、断然イケてるぞ!

あいつに夢中な尻軽どもが、この真実を知ったら、俺に抱かれたくなるに違いない。
そうさ。俺こそが真のイケメンなんだよ。
見ていろ。そのうち、尻軽どもをまとめて俺に夢中にさせてみせる。
そのためには、俺が真のイケメンだということを宣伝しなくては。
知らないから、顔だけの調子のいい中味のない男にキャーキャー言ってるだけなんだ。

うんうん、尻軽ども。おまえらは、俺のような真の男を待ってるんだよなぁ…。
待ってな、かわいがってやるからなぁ。

子供なんだよ、おまえさんたちは。真の男に出会ったことがないんだろうな。
だが、もうすぐだ。どスケベども。
喉まで入れさせてやるぜ。くくく…

Bの妄想は、尽きることなく広がった。
妄想のお陰で、願いが何もかもが叶う気がしてくる。

俺は臆病で大人しかったが、B君は気持ちが優しいから好きだよ、って言ってくれた女子がいたな。あれが人間の本来の素直な姿だ。
あいつら尻軽どもにはこんな純粋な気持ちはわかるまい。

つづく