2012-04-01から1日間の記事一覧

つづき5

Bは何年経っても、イケメンのことが気になって仕方なかった。 あいつはなんであんなに、いつでも楽しそうにしていられるんだろう? 俺はモテるようになっても、本当にモテてる気がしていない。 俺は気持ちを解放しない、縮こまってると言われる。それは昔か…

地震!

福島が震源地 まだ揺れが。 23:04 震度5弱 福島浜通り M5.9

つづき4

それから数年後。Bは精神に異常をきたして、半狂乱になって何度も暴れた。 アルコールが原因だったが、不眠症からくる睡眠薬も一緒に飲んでいた。 Bは自分の失態に、はじめは謝っていたが、だんだん開き直るようになっていった。 落ち込むと、鬱が際限なく…

つづき3

俺の世界という広い視野に向けた赤心は本物だ。 俺はあいつより、断然イケてるぞ! あいつに夢中な尻軽どもが、この真実を知ったら、俺に抱かれたくなるに違いない。 そうさ。俺こそが真のイケメンなんだよ。 見ていろ。そのうち、尻軽どもをまとめて俺に夢…

つづき2

Bは人のためになることは何かを手探りで探し始めた。 愚直だが、誠実な態度で真っ直ぐ突き進んでゆけば、わかってもらえるだろう。手当たり次第に、扉を叩いた。 …だが、どこにいても受け入れてもらえなかった。自分の理想が認められないことに愕然とした。…

つづき

その言葉は人間全体に当てはまる言葉だったが、Bにはブサメンだけが、一方的に人生の苦役を強いられているように感じた。 Bは思った。「真面目に生きるのはバカバカしい!」 悩んでも悩まなくても、イケメンは幸福が手に入る。 それに比べて俺は…なんと不…

【創作】開き直る「姑息な嘘吐き」になるまでの物語

若いブサイクがいた。 己のブサメンに悩む前に、心の苦しみに悩んでいた。彼をBと呼ぶ。 Bと同じように、心に悩みを持つ若いイケメンがいた。 悩むイケメンは、女性にとっては憧れの彼が近づきやすい存在となる。 彼には優しい女性たちとの恋が待っていた…