お気に入り建築家さん達への雑感──住む快適さと移動する楽しさと、プ ラスアルファ

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帰り道、雨がポツポツ降り始めた。
通りの横、通りがかりのマンションの駐車場横、愛らしい花々が咲いていた。

足をとめて、「コンニチハ」って、声をかけてしまう(*^o^*)

今から一年で一番好きな季節が始まる

行きのバスでは、90代の奥様に声をかけられ、おしゃべりした。

なんだか、最近よく声をかけられる(^_^;)

ボーっとしてるように見えるからかな。ポカンとしてるヤギさん系?

ホントは偏屈なのにね( ̄^ ̄)


本屋さんで建築本を買った。

増田政一(アルクデザイン)さんの狭小住宅の名作が載っていたからだ。

このブログでも取り上げた、お気に入り建築家の書庫にある

“光の井戸”の記事の狭小住宅、T邸だ。

買った本は
●最新版、予算内で賢く家を建てる178のコツ
主婦の友社
別冊プラスワンリビング。

“光の井戸”の記事の「T邸」は35ページに掲載されている。

たとえば建築家に住宅を依頼するというのは
機能面だけでなく

日常のなかで、その場の持つ意味を再構成して、施主の日常に
奇跡を起こすような住宅を提供してくれるのを期待するという事かもしれない。

T邸や、M邸(中目黒)や、U邸は完璧なプランだと思った。

ローコストを追求した事が、逆境でより闘志が燃え、より優れた住宅が生まれる要因になっていたかもしれない。


私が住宅で完璧だと思う建築家は、日本では、亡くなった方だが、小井田康和さんである。

たまたま、増田さんは小井田さんとご縁があったと聞かせて頂いた時、「へぇ~」とその偶然に驚いたものだ。

私は増田さんと出会う前から、小井田さんの名前は出していた。

増田さんと二次元で出会った時は、建築熱が少し下降気味で、小井田さんの名前の記憶が薄れていたが…^^;

お2人の共通しているところは、家を建てる場所を読み込む事に長けた人だという事だと思う。

小井田康和さんの階段からバルコニーへの視界の広がり、リビングの収納の位置、
本で見た数作のどの間取りも完璧に近い

一見、どうってことない住宅プラン…実物は一度も見たことはない。

けれどもわかるんだな、これが(^o^)v-~~~
間取りオタクとしては…

増田さんの設計の原点は、やはり、小井田さんにあるのかもしれない。
(勝手なことを言っている^^;

さてさて、大好きなル・コルビジェサヴォワ邸や、テルジニアン邸、ほか。

それらに繋がる居心地の良さや、住宅内を移動する楽しさ。

それを、私の行き着いた建築家さん達は、
現代的な住宅に求められる機能性と快適さをプラスして
再生させてくれているのではないかと思っている。

居心地の良さや、日常の動線をコスト面から、
また外敵から身を守るシェルターとしての住宅の意味からや、

家族の価値観を育む意味から、
生活の豊かさの可能性から、

幾層もスタディの結論が折り重なり、あらたな快適さを生み出す優れた建築家によって

そこに住む人は、ワクワクした可能性を探る楽しさを見い出すようになるのではないか。

場を読むことは、建物のボリューム、天井高、窓の大きさなどに反映される。

言い方を変えれば、場をどう解釈したかで、その建築家の思想を読む事にも繋がる。

う~ん、書いてみて思ったのだが、このお二人の面白いのは、
アアルトのコエタロのように、実験ぽさが残るところかな。
なんか、不思議…

まだ、書ききれていないな~小井田康和さんについては、また、いずれ触れたい。

久々に長文を書いたが、まだパソコン復帰してない。