【創作】聖なる涙

彼らは私をどう感じて

どう生きようとしていたのだろうか。

共にいる時
崇敬の対象をみる
無垢な眼差し。

彼らはそこから一歩も動かない。


荒れ野をさまようごとくに

人生はいばらの道を手探りで歩いてゆくものだ。

それが真の道。

私の存在が、かえって彼らの道を塞いでしまうのか。

そなたらこそ『神の子』


私がいかに神を信じているか

そなたらに見せよう。
自らの意思において。

神の御国の始まりにおいては

信じることと
愛の実践の必要がある。

父と子と聖霊の名において、命の道に入ろう。

祈ろう。

いま、目覚めよ。
いま、目覚めよ。

ペテロ、おまえの上に教会を建てよう。

強く生き、真実に目覚めよ。

道は、はるか先へと続く。

我らの祈りは
我らの信仰の光
決して絶やすな。


さて、ペテロ……

『おまえは私を、鶏が泣くまでに
三度知らないと言うだろう……』