『悟り』をめぐるテキトーな雑感(9)イエスから宇宙飛行士まで……知的な方向からも可能な『悟り』を説いた若き哲学者

『悟り』の宿命を抱いて生まれてきたイエスを唆そうとした
神の『気』を汚すサタン。

私は、イエスだけがサタンの唆しに勝った人間なのだと思っている。


さてさて。

『悟り』は実は、様々な方向から至れると言われている。

なんと、知的な方向からも悟りは得られるらしい。

ルネサンス時代、メディチ家プラトン・アカデミーの

教授フィチーノの若き天才弟子のピコ・ミランドーラが
そんな事を書いていたと記憶している。
残念ながら読んではいない。

天使の位階(ヒエラルキー)という内容だったかな。

彼は神秘的で勉学熱心だが、やはり若かった。

ドメニコ会修道士、カリスマ説教師、サヴォナローラ
やられてしまう弱さを持っていたようだ。

キリスト教同士、睨み合って
民衆の共感を得られれば良し
やりすぎれば殺される、というような極端な時代だ。

美しい秩序を求めていた
世俗の垢を知らずにいた若き天才ミランドーラ。

並外れたカリスマ性を備えた説法に負けたと見える。


(10)に続く