トリシアの恋

とある学校で仲良くなった友達、トリシア。

ヨーロッパのとある国から帰って
語学を生かした仕事のあと、その学校に通い始めた。

『あらためて言うわ。
あなたと友達になれて、すごくラッキーだと思ってる

手放しでそう言ってくれた。

そう言ってくれるのは女性が多いかな。

久々に言われて、ウキウキ

夕方、帰りたくない気分の私に
ダーリンから電話があった。

この話をした。
『ふーん、良かったね』

『それだけ

『うん』

そっけない。

『あっそう。電話ありがと…』

さっきまでトリシアに
朝方ダーリンと喧嘩した話をしてたけど
これで仲直りのようだ。

ついでに、私の価値を再確認してよ…
そう言いたい気分だった。

今日は、日頃味わえないそんな気分でグイグイ押してみた。

しかし、ダーは冷静だ。

つまんない……

だけど、『まあいっかー』で話を終えた。

実は、今日は、交際してる男性と喧嘩したトリシアに
こんな話をしていたのだけど。


つづく