エスカレートする異常気象……ハリケーンの強大化は海水の表層の温度上昇が原因?(『不都合な真実』より)

不都合な真実』は、7年くらい前の映画。

当時は地球温暖化なんて気にもしてなかった私。
お馬鹿そのものだったなぁ~
(今もですが

ますますエスカレートする異常気象。
地球は終わりに近付いているのか!?

映画の特典映像に、制作後一年半後の
アル・ゴアさんの語りが入っていた。

当時も台風やハリケーンは、世界中で増加して異常気象だった。
今から振り返ると、可愛いものかもしれないね。

去年は隕石に始まり、んなもんは序の口
大雨、竜巻、洪水、土石流――うぁあああ~~~★
と、あっけにとられた1年だった。

しかし今年もありえない規模の災害が
世界のあちこちに起きている。
日本にも~~

んで。

今回はハリケーン(台風、サイクロン)について。


アル・ゴアさんによれば、ハリケーンの強大化は
海水温の上昇に関連するそうな。
特に表層の水温上昇。

もう当たり前の認識になってる方もいるかもしれないが。

私はひたすら無知だった。


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《ハリケーンカトリーナ”を映画の中で重点的に取り上げた。
その理由の一つは制作中に起きたからだ。

当時はあまり知られていなかったが、監督とレスリーと私は
ニュー・オーリンズにスタッフと共に行く予定だった。
そこへ“カトリーナ”だ。
全米保険長官会議に呼ばれ、スライド講演をする予定だった。
内容は“地球温暖化とハリケーンの関係”
だが肝心の会議が中止された。
カトリーナ”がメキシコ湾に姿を現し、ニューオーリンズに迫っていたからだ。
映画を撮り終えてから、今日までのこの1年で
複数の科学研究により、新たなコンセンサスが固まった。

“ハリケーンの強大化は海水温の上昇に関連する”
特に表層の水温の上昇にね。
水深60メートルまでの熱エネルギーが、海上で発生する熱を強大化させる。

(気温偏差、2006年1月~5月のものを見ながら)

ただ発生数と温暖化を関連づけるコンセンサスは存在しない。
世界全体の発生数はほぼ一定している。
様々な条件がそろって、ハリケーンは海洋上の大気から発生する。
それを強大にするのが温暖化だ。
水蒸気が多いほど強くなり、破壊力が上がる。

ハリケーンとサイクロンと台風とは実質的には同じだ。
発生する海洋によって呼び方が違うだけ。
オーストラリアでは“サイクロン”で、味付けでは“タイフーン(台風)”
オーストラリアではこの春…向こうでは秋だが、
異常に巨大なサイクロンが次々と発生した。
“ラリー”“グレンダ”“モニカ”
どれもカテゴリー5で大損害を与えた。

そのため、アメリカで起きている議論が、オーストラリアでも起きた。
オーストラリア最大の保険会社のCEOは記録を見て言った。
“1970年以降、着実に増えてるじゃないか”
(IAG社CEOマイケル・ホーカー)
70年代というのは、海水温が上昇し始めた時期だ。

台風に関しては映画では、最高数を記録した数年前の日本
(2004年10個発生)を取り上げた。
この夏、中国を台風“サオマイ”が襲った。(8/10)
少なくとも過去50年で最も強力な台風で
150万以上の人々が住む家を失った。

温暖化は今も進んでいる。
科学者の警告をどうするかは我々次第だ。
1日あたり7000万トンものCO2を排出しているが、
これが続けば、地球の気温上昇も
海水温の上昇も止まらない。
その結果として、ハリケーン、サイクロン、台風は
どんどん強大になる。
対策を講じなければ、温度はこのまま上昇していく。
温室効果ガスの排出量を減らさなければ、ハリケーンは強大化する。》


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うーんんん……

アル・ゴアさんのこの報告から7年。
ますます海水の温度は上がっているのだろうが…

もはや絶望的なのかなあ……

ほかに、気温上昇、環境破壊についても述べているアル・ゴアさん。

アル・ゴアさんは本当なら大統領になっていた人。

映画のなかで
『一瞬だけ大統領になったアル・ゴアです』
と言って笑いを取っていた。

卑怯なやり方でひどい仕打ちを受けた人だ、どれだけ悔しい
思いをしたか想像できる。

ユーモアと信念のあるこの素晴らしい人が
国民に正当に選ばれたのに、ブッシュにズルされて
選挙でなく「裁判で」ゴリ押しされて負けた形で邪魔された。
この時期、米国はすでに腐り出していたといえるだろう。

特典映像のこの人の語りの部分を何度も観てみようと思う。

そして、もう間に合わないかもしれないとしても
何か出来る事を探してみよう…


映画が公開されたあと、様々な立場の人々が動き始めたとか。

なんか、私が世界に目を覚ましたら
陰謀論まみれの情報しかないような世界だったが…